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ヴイエムウェア、マルチモニタに対応した「VMware Workstation 6」日本語版

USBメモリで持ち運べる企業向け仮想化ソフト「VMware ACE 2」も発表

同社代表取締役社長の三木泰雄氏
 ヴイエムウェア株式会社は9月19日、デスクトップPC向け仮想化ソフトの最新版「VMware Workstation 6(日本語版)」を発表した。あわせて、ポリシー制御可能な仮想化ソフト「VMware ACE 2 Enterprise Edition 日本語版」も発表した。価格はオープン。

 VMware Workstationは、IT管理者や開発者、テスト担当者などを対象としたデスクトップPC向けの仮想化ソフト。32ビットOSだけでなく、64ビットOSをサポートしている。最新版では、ゲストOSおよびホストOSでのWindows Vistaサポートを実現。また、1つの仮想マシンを複数のモニタに表示したり、複数の仮想マシンを別々のモニタに表示したりするなど、マルチモニタへの対応を強化している。そのほか、物理マシンから仮想マシンに移行するP2V機能や、VMware ACE対応仮想マシンのオーサリング機能が用意されている。

 開発者向けの機能としては、統合開発環境から仮想マシン内部のプログラムを直接、デプロイしたり、実行・デバッグを可能にする統合機能を用意。また、仮想マシン上での操作内容を記録する機能を試験的にサポート。これにより、記録した操作内容を再現したり、同じ操作を毎回繰り返すなどの利用が可能となっている。

 そのほか、VMI(Virtual Machine Interface)インターフェイスを実装したゲストOS(Ubuntu 7.04)に対応している。


ホストOS/ゲストOSでWindows Vistaをサポート IDEから直接仮想マシン内部のプログラムを実行可能に

Pocket ACE機能により、同じ作業環境をどのPC上でも再現可能
 VMware ACE 2は、VMware Workstation 6をベースにしたポリシー制御可能な仮想化ソフト。仮想ディスクの暗号化、外部ポートの管理などを実現しており、セキュアなクライアントとして利用できるのが特長。また、Pocket ACE機能を新たに用意することで、USBメモリやポータブルHDDなどの外部デバイスに仮想マシンを搭載可能。これにより、会社内のPCや自宅PCに外部デバイスを接続するだけで、いつでも同じ作業環境を利用することができる。

 ポリシーの設定等は、VMware Workstation 6上で行える。また、管理用サーバーのVMware ACE Management Serverを利用することで、配布されたVMware ACE 2の仮想マシンを一元管理することも可能。

 同社代表取締役社長の三木泰雄氏は、「VMware Workstationは、1999年の発売以来、毎年のように改良が加えられている。特に、VMware Workstationで採用された新機能は、サーバー製品でも展開されることから、重要な製品と位置づけている」と、サーバー向け仮想化製品が中心の同社にとって、重要な製品であると強調した。


よりきめ細かなポリシー設定が可能に USBメモリに搭載可能なPocket ACE機能 VMware ACE Management Serverを利用することで、一元的な管理を実現


URL
  ヴイエムウェア株式会社
  http://www.vmware.com/ja/
  プレスリリース(PDF)
  http://www.vmware.com/ja/news/pdf/20070919.pdf


( 福浦 一広 )
2007/09/19 14:20

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