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日本オラクル、「本気でEnterprise SOAを導入したい顧客向け」のアセスメントサービス |
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一口にSOAといってもいろいろな段階が存在するが、Roadmap to SOAは、全社レベルの最適化である「Enterprise SOA」を目指す企業を支援するサービス。ビジネスでの変化対応力、処理におけるリアルタイム性、コスト削減といったメリットがあるEnterprise SOAを実現させたいという企業は数多い。しかし例えば、導入時のROIが不明だったり、組織間の壁が障害になったり、なかなかベストな手法が見つけられなかったり、さまざまな理由で、現実的にはSOAのほとんどが、部分最適を実現する「SOA Based Integration」にとどまってしまっているのが現実という。 そこで日本オラクルでは今回、Roadmap to SOAを国内でも導入することにした。すでに海外では、1000件を超えるSOA導入のノウハウがOracleに蓄積され、ベストプラクティスもまとまってきている。また実際のサービスとして、2006年から体系化したサービスとしてRoadmap to SOAを提供。すでに、約170権の実績をあげるに至った。日本オラクルのシステム製品統括本部 Fusion Middleware技術本部長、成田裕次氏は「国内でも、こういうサービスはないのか、という声を多々いただいており、SOAベンダーの責任で提供するもの」と述べ、このサービスは日本オラクルが独りよがりで始めたものではないという点を強調した。 具体的には、最初の「SOAレディネスアセスメント」において顧客の状況を把握した上で、その現状を技術、理解度などの7つの項目から数値化して評価。それに基づき、次の「Discovery」フェイズで優先順位付けに取りかかる。また、その後工程として「SOA適用ロードマップ策定」を実施し、SOA適用プロジェクトのリスト化や方針の決定、プロジェクトプランの策定などを行う。さらに、「SOA方法論ワークショップ」において、その方法論を習得するほか、最後に「結果報告」フェイズとして成果を報告、実プロジェクトへ移行していく、といった具合になる。「暗黙知と形式知を明らかにして、その中から新しい気付きを顧客に醸成するもの。最初から解を持って当社が臨むのではなく、あくまでもこのプロセスを通すことで顧客自身がロードマップを作り、運用しているような支援をすることが役目だ」（成田氏）。
Roadmap to SOAの対象となるのは、すでにSOAの適用が決定したものの、どういうふうに実装していいかを判断できずに四苦八苦しているような顧客。日本オラクルの顧客でいうと、「Enterprise Architectureの中でSOAは重要な項目だが、どのタイミングでSOAを実装し始め、ほかのシステムとどう同期を取っていくかを支援する」（成田氏）という既存サービス、「EAコンサルティング」の段階が終了しているような企業が対象となる。国内でもこうした顧客は多数存在するとしているが、日本オラクル側のリソースにも限りがあるため、まず年内は3社程度へ先行して提供し、2008年から本格的に提供するという。今後同社では、年間20～30件の案件に対応できるように、リソースを増強する計画としている。 価格は300万円から、期間は2週間からで、標準では3～4週間程度になる見込みとのこと。 「日本オラクルのサービスの価値は、すでに実証化されているということ。競合では無償のサービスもあるが、なぜ有償化しているかというと、お客様の真剣度合いを当社なりに共有させていただくためだ。本格的にEnterprise SOAを指向している顧客に向けて提供していきたい」（常務執行役員 システム製品統括本部長の三澤智光氏）。 ■ ＵＲＬ 日本オラクル株式会社 http://www.oracle.co.jp/ ニュースリリース http://www.oracle.co.jp/news_owa/NEWS/news.news_detail?p_news_code=1785 ■ 関連記事 ・ 日本オラクル、統合SOA基盤「SOA Suite 10g Release3」を発売（2006/11/13）
（ 石井 一志 ）
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