住友電工情報システム株式会社(住電情報)は10月16日、全文検索エンジンの新版「QuickSolution Ver.6.0」、および同検索エンジンを搭載した企業内検索システムの新版「QuickSolution Portal Ver.6.0」を発表した。ともに同日から販売を開始する。
QuickSolutionは、PCサーバー1台で1TB、1億件のデータ検索に対応し、1000万件のデータを0.1秒で検索できるという大容量・高速検索が特長の全文検索エンジン。新版では、Web 2.0への対応を強化したのをはじめ、検索精度や結果の分かりやすさなどが向上された。
Web 2.0対応機能としては、従来の「Java RMI API(Java Remote Method Invocation API)」に加え、HTML要求にXML形式で応答が可能な「REST形式」のWeb APIが搭載された。これにより、さまざまなプログラミング言語による検索機能の実装が可能になり、Web 2.0に対応したシステム構築が容易になるという。
併せて、ブログ検索機能も強化。ブログのHTMLファイル内の特定タグを重視した検索や、1つのHTMLファイルを複数に分割して検索が行えるようになっている。これにより、ブログ記事の中から必要な部分のみを取り出して検索する、といったことが可能という。
検索精度の向上としては、検索対象のテキスト文を単語単位ではなく、検索対象のテキスト文を一定の文字数単位で分解する「N-gram方式」の全文検索に加えて、辞書を用いて検索対象のテキスト文を単語に分解する「形態素解析」による検索が可能になった。N-gram方式により漏れのない高精度の検索を実現しながら、形態素解析により検索ノイズを効率的に抑制できるとのこと。辞書のメンテナンスも必要ないとしている。
検索結果の分かりやすさ向上としては、結果の可視化機能を強化。関連ワードをまとめて図示する「トピックマップ」や、結果全体に対して関連する重要語を一覧で表示する「重要語一覧機能」などが追加された。
QuickSolution Ver.6.0の価格は、80~500万円(税別)。
また、同検索エンジンを搭載したQuickSolution Portal Ver.6.0では、ユーザビリティとアクセス権限管理機能を強化。シンプルな「スタンダード画面」と、絞り込み検索などが行える多機能の「アドバンスト画面」のデザインを一新し、よりわかりやすく、使いやすい画面にしたとする。アクセス権限管理機能では、新たにLDAPに対応した。
QuickSolution Portal Ver.6.0の価格は、80~600万円(税別)。なおこの価格は、QuickSolution Ver.6.0を含んでのものとなる。
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住友電工情報システム株式会社
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ニュースリリース
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( 川島 弘之 )
2007/10/16 15:14
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