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「SaaSはもう実務で使えます」、オンライン表計算「OnSheet」正式サービス開始 |
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OnSheetは、オンラインで提供される表計算サービスで、500を超える関数をサポートするほか、36種類のグラフ機能を備えるなど、表計算の基本機能を網羅。xls/csvに加えて、OpenDocument 1.0（ods）やOpenOffice.org Calc 1.x（sxc）、Lotus 1-2-3（123）といった形式のファイルを入出力可能で、出力に関してはさらにHTMLやXML、PDFなどの形式をサポートしているという。 インフォテリア・オンラインの代表取締役社長、藤縄智春氏は、OnSheetの用途について、「通常の業務はもちろん、スプレッドシートを家計簿や住所録に、またワープロ的に使う人もいるように、OnSheetの可能性はユーザーの発想に依存する」とし、幅広い可能性を持つと主張。また、「あるデータによれば、個人が1週間に使う表計算の時間は30分未満とのことで、PCに標準でついてきているExcelも使われていないケースが多い。ちょっと使えればいいということであれば、SaaSモデルは適している」と述べ、SaaS形式で提供するメリットを示した。 またSaaSならではのメリットとしては、情報共有が容易なことも挙げられるという。遠隔地を含めた複数拠点のユーザーが、同一のシートに対して作業を行えるほか、Aユーザーは読み書き可能、Bユーザーはリードオンリー、といったように個人別のアクセス権限をファイルごとに設定できる。さらに版管理の機能も備え、更新履歴を確認できるだけでなく、クローンデータから過去の版に戻す機能も搭載した。
「100を超えるアクションを設けており、企業内で考えられるアクションをほとんど網羅しながら、ノンコーディングでデータ連携ができる。企業では、担当者交代などでマクロのメンテナンスができなくなることが問題となっているが、パイプライン機能を使えば、ロジックをバックエンドで持つことが可能だ」（藤縄社長）。加えてOnSheetではセキュリティ面にも配慮し、パイプラインを利用するユーザー企業にはサイト間VPNと専用OnSheet環境を提供するという。「SaaSは本当に使えるのかという声もあるが、もうすでに実務で使っていただくことができる。おもちゃなどではない」（同社長）。 法人向けの価格は月額2500円（5ユーザー）からで、パイプライン機能は月額6万円（5本）から。2年目以降が割り引き価格となる年額契約や、ボリュームディスカウントも用意した。なお、個人向けについては今後も無償で提供する。 なお、今回SaaS事業を子会社経由で提供することについて、インフォテリアの代表取締役社長、平野洋一郎氏は「インフォテリアはASTERIAを中心に、大企業から中堅企業まで、専任管理者のいる企業向けに製品を提供してきたが、SaaSとなると特に中小企業、個人が対象となる。（ASTERIAでは）間接販売をやってきたものの、SaaSでは違うビジネスモデル、パートナー施策、営業施策、カルチャーが必要。組織として独立性を高めるために子会社化した」と述べた。 ■ ＵＲＬ インフォテリア株式会社 http://www.infoteria.com/jp/ インフォテリア・オンライン株式会社 http://online.infoteria.com/ プレスリリース http://www.infoteria.com/jp/news/press/pr071022_01.html http://online.infoteria.com/news/pr071022.html ■ 関連記事 ・ インフォテリア、Webベースの表計算ソフト「OnSheet」－企業DBとの連携も可能（2007/07/25） ・ インフォテリア、「iPod touch」で使えるSaaS型表計算サービスのベータ版（2007/10/17）
（ 石井 一志 ）
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