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弥生、“ずっと使い続けられる”営業活動支援サービス「弥生ワークス」


プロダクトマーケティング部の担当部長、坂本尊志氏

自分のするべき業務だけでなく、依頼した業務についても課題として管理できる

日報作成機能
 弥生株式会社は10月23日、ASP(SaaS)形式で提供する営業活動支援サービス「弥生ワークス」を12月10日より提供すると発表した。これまで弥生が提供してきたパッケージ製品と異なり、オンラインでサービスを提供する形となる。プロダクトマーケティング部の担当部長、坂本尊志氏はこの理由について、「(外出の多い)営業のワークスタイルを考慮し、オンラインサービスに行き着いた」と話す。

 弥生ワークスは、営業支援機能をオンラインで提供するサービス。これまでパッケージソフトを提供してきた弥生としては新ジャンルへの挑戦となるが、同社提供製品のキーワードである「かんたん」「やさしい」を継承し、「機能の絞り込みとインターフェイスの整理によって、使い続けてもらえる製品に仕上げた」(プロダクトマーケティング部の担当部長、坂本尊志氏)という。

 具体的には「スケジュール機能」「メッセージ機能」「課題管理機能」「日報作成機能」などを備える。各機能を利用するためのインターフェイスは直感的に操作でき、ユーザーはホーム画面において、その日にやるべき仕事やスケジュールを一目で確認可能。自分のやるべき課題の管理を行えるほか、メッセージ機能を利用すれば見積もり作成などの業務をほかのユーザーへ依頼することもできる。またこの機能では、依頼した業務を相手の課題として登録し、その後の進ちょく状況を依頼側からも逐一確認できるようにしているため、依頼したままで作業が放置されてしまうことを防止できる。

 日報作成機能では、入力された一日の作業をもとに半自動で日報を簡単に作成可能。もちろん、蓄積した営業活動の共有にも対応し、顧客ごとの営業活動の内容を顧客できるとのこと。

 また顧客データについては、販売管理ソフト「弥生販売」との連携機能をサポート。弥生販売側の環境へ無償のクライアントツールをインストールすることにより、弥生ワークスの導入時に顧客マスターを取り込んで入力の手間を省けるほか、弥生ワークスで変更・追加された顧客情報を、弥生販売に反映することもできる。


弥生ワークスのロードマップ
 なお弥生ワークスは、今回の提供開始時では営業支援ツールとして提供されるが、今後はワークフロー機能や、弥生販売以外の既存製品との連携機能などを追加し、グループウェアライクなツールとして全社展開できるアプリケーションへの進化を目指す。「経費精算やタイムカードの機能などを追加し、会計・給与製品とも連携させる予定。バックオフィスを熟知した弥生ならではのサービスを目指したい」(坂本氏)とした。弥生では、オンラインサービスとしてのメリットを生かして、機能の追加や改善を積極的に行っていく方針である。

 価格は、初期費用が5万2500円、月額費用が1ユーザーあたり3150円で、最少3ユーザーから利用可能。契約は6カ月単位で、販売は弥生ワークス専用Webサイトを通じて行う。弥生では、主に10ユーザー未満での利用を想定しており、発売後1年間で約600社への導入を見込む。



URL
  弥生株式会社
  http://www.yayoi-kk.co.jp/
  弥生ワークス
  http://www.yayoi-works.jp/


( 石井 一志 )
2007/10/23 13:29

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