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SAP NetWeaver Identity Management
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バイスプレジデントGRC事業開発室室長の桐井健之氏
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SAPジャパン株式会社は10月23日、ID管理ソフト「SAP NetWeaver Identity Management」を発表した。同日より提供を開始する。
Identity Managementは、独SAPが5月に買収したMaXware社の製品をベースとしたID管理ソフト。SAP製品およびSAP以外のシステムに存在するユーザーIDとアクセス権限であるユーザーロール(役割)など、ID情報を統合的に管理できるのが特長。「ERPが持つアクセス管理機能をコントロールする製品として、SAP GRC Access Controlがあるが、これはアプリケーション内部の権限を管理するもの。企業内には、さまざまなシステムが稼働しており、今回発表したIdentity Managementを利用することで、個別に行っていたID管理をひとつにまとめることができる」(同社バイスプレジデントGRC事業開発室室長の桐井健之氏)とした。
Identity Managementの特長は、ロール(役割)単位でのアクセス権限を設定できる点にある。対象システムからシステムアクセス情報を読み込み、これを元にビジネスロールを定義し、各ユーザーIDに割り当てることで、ビジネスプロセスに即したアクセス権限を設定することができる。また、ID情報のソースとしてSAP HR(Human Resources)を利用できるため、人事異動などSAP HRでの変更内容を元にアクセス権限を設定することも可能。そのほか、Virtual Directory Server(VDS)によりIDを仮想的に統合しているため、利用者に対してシングルサインオン環境を提供できる。
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ロール定義とプロビジョニング
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Virtual Directory Server
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同社では、既存SAPユーザーへの追加ソリューションとしての提供のほか、SAP GRC Access Controlとのセットソリューションとして提供するとのこと。また、同製品をSAP NetWeaver導入のエントリーソリューションとしても展開する考え。「元になったMaXwareは、国内で20社以上が採用していただいている。このIdentity Managementに関しては、初年度30社以上での採用を目指す」(桐井氏)と述べた。
■ URL
SAPジャパン株式会社
http://www.sap.com/japan/
( 福浦 一広 )
2007/10/23 14:00
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