スターリングコマース株式会社は10月24日、販売から出荷・納品までのプロセスを統合したビジネスアプリケーション「Sterling Selling and Fulfillment Suite」を発表した。
Sterling Selling and Fulfillment Suiteは、販売と、商品の注文から発送に至るまでの管理業務全般をカバーするフルフィルメントの機能を、総合的に提供するソリューション。米Sterling Commerceが企業買収で手に入れた製品をベースにしており、旧Yantraの技術を用いた「Sterling Supply Chain Application」と、旧Comergent Technologies製品をもとにした「Sterling Multi-Channel Selling」の機能を融合したという。
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米Sterling Commerceのグローバル・プロダクトマーケティング ディレクター Selling&Fulfillmentソリューション責任者、ケン・ラモター氏
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スターリングコマースの代表取締役社長、小路恒久氏
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新製品では、昨今企業を悩ませている複雑なビジネス環境に対処するため、企業内外のバリューチェーンで発生するプロセスを可視化し、それに関連した正確な情報を提供する。また、プロセスを自動化するとともに、エラーや無駄を削減して、収益拡大へつなげられるとのこと。
また、複雑なビジネス環境を支えるIT戦略には、顧客志向の追求ということも必要になる。そこで、顧客が要望する多様なチャネルにも対応するとともに、そのチャネルやサプライチェーンの中においても、プロセスの複雑さを顧客に感じさせることなく、パーソナライズされた製品やサービスを的確に提供できるという。
Sterling Commerceのグローバル・プロダクトマーケティング ディレクター Selling&Fulfillmentソリューション責任者、ケン・ラモター氏は、このソリューションが目指すところについて「販売機能については、販売をシンプルにすることで利益を加速できる。また、すぐに製品を顧客に提供できるようになるため、販売規模も拡大できるし、最少の販売コストで提供可能だ。言い換えると、顧客ロイヤルティが強化された中での収益の拡大につながる。一方で、フルフィルメントをシンプルにすることについても、収益拡大のチャンスを提供できる。注文に対して最少コストで対応できるし、プロアクティブな可視化によって素早い決断が可能になる」と述べた。
また、スターリングコマースの代表取締役社長、小路恒久氏は「日本市場においても販売形態は複雑化しており、現行の(他社)アプリケーションでは、日々変化する状況に対応する柔軟さがない。これを解決する唯一のソリューションがSterling Selling and Fulfillment Suite」とアピール。さらに、「完全にSOAで開発されたこのアプリケーションは、簡単に業務プロセスを変更でき、動的にデータベースの連携を変更できる。日本企業が求める独自の経営理念を、システム化を持って実現できる、もっとも日本に適した製品ではないか」と特徴を説明している。
■ URL
スターリングコマース株式会社
http://www.sterlingcommerce.co.jp/
( 石井 一志 )
2007/10/24 17:27
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