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弥生、最新版「弥生 08シリーズ」を一斉発売－今期売上100億円を目指す |
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昨年発売した弥生 07シリーズの後継製品となるが、「昨年度（2007年9月期）の売上高は対前年比7％増の93億7800万円。これは内部で定めていた目標を下回る結果となった。理由は明確で、昨年も12月に新製品を発売したものの、例年とは異なり、弥生販売・弥生顧客の発売が遅れ、量販店でのマーケットシェアが前年を下回った。今年度は昨年度のようなことにならないよう、12月7日に全製品を同時発売する。これらの成果により、今年度はここ数年目標としてきた売上高100億円を実現したい」（飼沼健社長）という目標を掲げた。
内部統制に有効な機能として弥生 08シリーズでは、伝票・仕訳承認機能を強化。財務諸表が正確に、漏れなく記載される仕組みとして、弥生会計の対象期間中の仕訳すべてが承認された後でなければ、決算書の作成が行えないようにした。ただし、業務で利用する日計表、試算表などの集計表については、業務に支障をきたさないよう、未承認のものも含め作成することが可能となっている。 弥生販売 08のデータを弥生会計 08に転送する場合、伝票締め切りを行い、弥生会計に仕訳データ転送後に、伝票の修正や赤伝を発行することが起こる。その場合、漏れや重複を防ぐために、締め切り後の修正データを自動的に該当月の仕訳に自動的に転送する機能を設け、伝票の漏れや重複を防ぎ、内部統制に欠かせない、「正確なデータの実現」と、業務の利便性向上を実現している。 また、「弥生販売 08 ネットワーク」、会計事務所会員向け製品「弥生会計 08 AE」など、複数のスタッフ、複数拠点で利用される製品においては、ユーザー管理、仕訳・伝票承認機能、作業ログ機能、仕訳データ変更履歴、入力期間制限などを強化。これにより、伝票・仕訳の入力から決算書作成までの一連の業務プロセスにおいて、弥生 08シリーズを利用することで、「財務データの信頼性」向上を実現する。 個々の製品の機能強化点は、弥生会計 08の主な機能としては、全ラインアップが銀行口座管理ソフト「MoneyLook for 弥生」と連動。MoneyLookは、SBIテクノロジーが開発したもので、弥生会計 08に同梱されているものは、弥生会計に特化した銀行明細の取り込み機能を搭載している。 価格は、「弥生会計 08 プロフェッショナル」が8万4000円、「同スタンダード」が4万2000円、「やよいの青色申告 08」が1万2600円。
弥生販売 08の主な機能強化ポイントとしては、1）伝票承認機能（ネットワーク版のみ）、2）アクセスログ機能（ネットワーク版のみ）、3）伝票番号の重複警告機能、4）伝票の「入力者」「更新日」の表示、5）仕訳転送後の伝票一括締切、6）受注からの発注一括作成、7）発注伝票の「発送先指定」、8）出荷予定一覧表、9）倉庫別在庫集計の強化。 価格は、「弥生販売 08 プロフェッショナル 5ユーザー」が26万2500円、「同プロフェッショナル 2ユーザー」が12万6000円、「弥生販売 08 プロフェッショナル」が8万4000円、「同スタンダード」が4万2000円。
弥生給与 08の機能強化ポイントは、1）平成19年度年末調整対応、2）Propalms TSE Ver5/0に対応（ネットワーク版のみ）、3）単票タイプの算定基礎届、月額変更届の両方に対応。 価格は、「弥生給与 08」が8万4000円、「やよいの給与計算 08」が2万6250円。 弥生顧客 08の主な機能強化ポイントは、1）業種別での導入支援機能の強化、2）業種別テンプレートの検索・集計に絞込み例を用意、3）分析・集計時における期間選択の簡単化を実現、4）顧客元帳における電話番号での顧客絞込み、5）顧客コードの自動付番（接頭語による分類・管理機能付き）、6）ジャストシステムの「ラベルマイティ」との連動によるポイントカード・予約カードなどの作成。 価格は「弥生顧客 08」が4万2000円。
なお、それぞれのネットワーク版の価格は、「弥生会計 08 ネットワーク」が2ライセンスで37万8000円から。「弥生販売 08 ネットワーク」が 5ライセンスで84万円から。「弥生人事給与 08」は、2ライセンスで52万5000円から。
この理由について飼沼社長は、「ライブドアグループとして株式の公開を目指していたが、ライブドアの元ではその実現は難しいと判断した」と説明している。 新たに株主となった、MBKパートナーズは米の大手投資会社カーライルグループ出身者が2005年春に設立した独立系の投資会社。同社の静永賢介社長は、「当社は日本、中国、韓国の三国に特化し企業への投資を行っているが、弥生は日本で第一号投資会社となる。ITベンダーとしての可能性と共に、小規模事業者を顧客として持つなど他社にはない可能性を持っている」と弥生を評価した。 今後の事業計画としては、株式の上場だけでなく、他社への売却も含めて、さまざまな可能性を模索していくとしている。 ■ ＵＲＬ 弥生株式会社 http://www.yayoi-kk.co.jp/ ニュースリリース http://www.yayoi-kk.co.jp/news/20071031.html
（ 三浦 優子 ）
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