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日本IBM、仮想化機能などを強化した「AIX 6.1」


 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は11月6日、UNIX OS「AIX」の新版、「同 6.1」を発表した。11月9日より出荷を開始する。なお、AIX 5を使用中のユーザーは、「AIXソフトウェア・メンテナンス」を利用すれば、新版への無償アップグレードを行えるとのこと。

 AIX 6.1ではまず、最新のPOWERプロセッサである「POWER 6」の仮想化機能、「Live Partition Mobility」を正式にサポートした。この機能を利用すると、ビジネスサーバー「System p」上の仮想サーバーをほかの物理サーバーへ移行することができ、物理サーバーの交換や更新の際にもアプリケーションを止めずにすむという。また、同日発表されたソフト「Workload Partition Manager for AIX」を用いると、アプリケーションを稼働させたままでワークロードパーティションを異なる物理サーバーへ移行させる、「Live Application Mobility」が実現できる。

 さらに、きめ細かいシステムへのアクセスコントロール、暗号化ファイルシステムとカーネルの動的更新によるセキュリティ・可用性の向上を実現。加えて、サーバーの消費電力を計測し、常に最適の使用状態を保つ電力管理ソフト「IBM Systems Director Active Energy Manager for POWER V3.1」への対応などが行われている。

 対応するプロセッサは、POWER 6とPOWER 4/5/5+。AIX 5で開発されたアプリケーションを再コンパイルすることなく、AIX 6で稼働させることも可能とのことである。



URL
  日本アイ・ビー・エム株式会社
  http://www.ibm.com/jp/


( 石井 一志 )
2007/11/06 15:43

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