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SAP BPCの特長
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同社バイスプレジデント ストラテジック・インダストリー&ソリューション統括本部の桐井健之氏
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SAPジャパン株式会社は11月13日、パフォーマンス管理(CPM)ソフト「SAP Business Planning and Consolidation 5.1(以下、SAP BPC)」日本語版を発表した。同日より提供を開始する。
SAP BPCは、2007年7月に独SAPが買収した米OutlookSoftの製品をベースにしたもので、計画立案や予算策定、連結業務、レポーティングまでを支援するソフト。同社バイスプレジデント ストラテジック・インダストリー&ソリューション統括本部の桐井健之氏は、「企業のCFOに求められるものが、経理・財務取引処理から収益への貢献・統制整備にシフトしている。しかし、CFOのIT活用は進んでおらず、Excelを利用して予算管理をしている状態。こうしたギャップを埋めるために、CPM市場に参入した」と新製品の意義を説明。
SAP BPCの特長として、連結と予算を同一プラットフォームで実現できる統合プラットフォームを採用している点が挙げられる。これにより、本社・子会社から収集した予算データをSAP BPCに入れるだけで予算連結を行うことができる。
また、ユーザーインターフェイスには、Webポータルのほか、使い慣れたExcelも利用可能。Excelの機能を拡張することで、データベースとの連携のほか、SAP BPC用の関数などを用いた表の作成も行える。そのほか、オフラインに対応したExcelの入力表も作成できるため、この入力表を子会社などに配布することで自動的にデータを取り込むといった使い方にも対応している。
同社では、SAP ERPユーザーのほか、予算管理・連結管理およびデータコレクションを行いたい企業などを対象に販売を行うとしている。「これまで、Excelでデータを収集しても、最終的には手作業で集計する必要があったが、SAP BPCを利用することで、データの収集・集計は瞬時に行える。予算管理・連結業務だけでなくこういった目的にもSAP BPCは有効」(桐井氏)と説明する。
販売は、旧OutlookSoftの販売代理店であるベリングポイントとOutlookSoft Japanが引き続き行う。桐井氏は、「SAP BPCは、業務コンサルティングとソリューション導入コンサルティングが行えることが求められるので、これらを同時に提供できるパートナーを新たに開拓していきたい」とした。
■ URL
SAPジャパン株式会社
http://www.sap.com/japan/
プレスリリース
http://www30.sap.com/japan/company/press/press.epx?pressid=8560
( 福浦 一広 )
2007/11/13 17:30
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