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マイクロソフト、企業内外の情報を検索できる無償のエンタープライズサーチ


Microsoft Search Server 2008

インフォメーションワーカービジネス本部IWソリューションマーケティンググループ エグゼクティブプロダクトマネージャの昇塚淑子氏
 マイクロソフト株式会社は11月19日、11月6日(米国時間)に発表されたエンタープライズサーチ「Microsoft Search Server 2008(以下、MSS 2008)」など、同社のエンタープライズサーチ事業に関する記者説明会を開催した。

 MSS 2008は、Microsoft SharePoint Server 2007で提供される検索機能とコラボレーション機能をベースにしたエンタープライズサーチ製品。同社インフォメーションワーカービジネス本部IWソリューションマーケティンググループ エグゼクティブプロダクトマネージャの昇塚淑子氏は、「MSS 2008は、SharePoint Server 2007のローエンド的な位置づけ。SharePoint Serverで提供される人やデータベースの検索以外の検索(ファイル検索、ExchangeやNotes DB、Webサーバー、SharePoint Server)をすべてサポートしている。また、SharePoint Serverで実現しているアクセス権限に応じた検索にも対応している。そのほか、ワークスペース機能も用意されているので、ドキュメント共有や情報共有なども行える」と、エンタープライズサーチの基本機能をサポートしていると説明。

 SharePoint Serverと比べ、MSS 2008はセットアップや管理が容易になっており、部門単位で手軽に導入できるのが特長。このほか、SharePoint Serverでは搭載されていないフェデレーション機能を搭載している。「フェデレーションは、OpenSearch 1.0/1.1に準拠した外部検索エンジンを用いて検索が行える機能。これを利用することで、企業内の情報の検索のほか、インターネット上の関連情報もあわせて検索することができる」と紹介する。このフェデレーション機能は、2008年上半期にアドオンとしてSharePoint Server向けにも提供される予定。


非構造化データのほか、外部の検索サービスも利用可能 WSS 2008とSharePoint Server 2007の位置づけ 機能比較

出荷スケジュール
 サーバーファーム構成に対応する有償版のSearch Server 2008と、シングルサーバー構成のみに対応した無償版のSearch Server 2008 Expressの2製品を用意。製品版の提供は、2008年上半期を予定している。なお、Search Server 2008 ExpressのRC版(英語版のみ)は同社サイトで公開されている。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  Microsoft Search Server 2008
  http://www.microsoft.com/enterprisesearch/

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  ・ 米MicrosoftがSearch Server RC版をリリース、エンタープライズ検索を強化(2007/11/07)


( 福浦 一広 )
2007/11/19 14:37

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