ゼンド・ジャパン株式会社(以下、ゼンド)と株式会社イグアスは11月26日、System i環境のWebシステムを推進するZendプロダクトの新版を発表した。11月末から出荷を開始する。
Zendプロダクトは、PHPアプリケーションサーバー「Zend Platform」、PHPサーバー構築ツール「Zend Core」、PHP統合開発環境「Zend Studio」などから成るPHP向けのトータルソリューション。Linux、Windows、Mac OS X、UNIXなど幅広いWebサーバー環境で使用されているという。
両社では、2006年10月よりIBM System i向けの製品を提供している。今回、System i向けの全プロダクトを一斉にバージョンアップ。最新のPHP 5.2に対応させるとともに、開発フレームワーク「Zend Framework」に対応させた。
PHPアプリケーションサーバーの新版「Zend Platform for i5/OS 3.0 日本語版」では、PHP 5.2に対応したほか、PHPプログラムをスケジュールに基づき実行する「ジョブキュー」機能を搭載。併せて、「Zend Studio 5.5 日本語版」との連係を実現した。これにより、モニター機能によって収集されたイベントレポートから、イベント実行時の環境(変数の格納値)を再現し、再実行することが可能になる。トラブル時の問題解析に有効な機能だ。
PHPサーバー構築ツールの新版「Zend Core for i5/OS 2.0 日本語版」では、ゼンド、日本IBMによって検証を受けた信頼性の高いPHP 5.2.1を搭載したほか、Zend Frameworkを標準で収録した。
PHP統合開発環境の新版「Zend Studio for i5/OS 5.5 日本語版」では、Zend Platformと連携してWebサーバーのアラートが採取できるようになった。これにより、開発時のデバック/チューニング作業から稼働中のWebサイトでの障害解決まで、幅広いシーンでの対応が可能になるという。また、Zend Frameworkに対応し、コード補完機能やインスペクタによる検索を可能にしたほか、ソースコード管理ソフト「Subversion」やバージョン管理システム「CVS」のステータスを視覚的に表示する機能も実装した。
価格は、Zend Platform(1~2CPU)が80万円(税別)/年から、Zend Coreが40万円(同)から、Zend Studioが8万円(同)。
■ URL
ゼンド・ジャパン株式会社
http://www.zend.co.jp/
株式会社イグアス
http://www.i-guazu.co.jp/
プレスリリース
http://www.zend.co.jp/press/2007/press1126.php
( 川島 弘之 )
2007/11/26 18:05
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