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サイボウズ、グループウェアの最新版「サイボウズOffice 7」

携帯電話からほぼすべての機能が利用可能に

サイボウズOffice 7

代表取締役社長の青野慶久氏
 サイボウズ株式会社は11月28日、グループウェア「サイボウズOffice」の最新版、「サイボウズOffice 7」を発表した。同日より販売を開始する。

 サイボウズOfficeは、1997年の同社設立以来手がけている主力商品。サイボウズOfficeを作るきっかけについて、同社代表取締役社長の青野慶久氏は、「前職でLotus Notesの導入を行った経験があるが、よくできたソフトながらも私にとっては難しいものとおもった。そこで、Webの技術を使って簡単なグループウェアが作れないかというのが、サイボウズOfficeを作るきっかけとなった」とWebブラウザベースで簡単なグループウェアをコンセプトに開発したと紹介。以後、マルチプラットフォーム対応や、アプリケーションの拡充、個人向けポータルページ、最新情報を一覧できる機能など、さまざまな機能を追加して拡張したと述べた。

 最新版のサイボウズOffice 7は、携帯電話から利用できる機能を強化。従来は必要最小限の機能しか利用できなかったが、今回からはほとんどの機能を携帯電話から利用できるようになっている。また、同社が提供する携帯電話から社内のグループウェアにアクセス可能にするASP型簡易VPN「サイボウズ リモートサービス」と組み合わせて利用することも可能。

 操作性では、スケジュール機能にAjaxを採用。これまで翌週のスケジュールなどを表示する場合、ページ全体を更新していたが、Ajaxを採用したことで、スケジュール部分のみを切り替えて表示できるようになっている。また、サイボウズOffice 7サービスライセンス契約者を対象に、画面デザインを定期的に提供するサービスも用意する。


ほぼすべての機能が携帯電話から利用できる Ajaxを採用したスケジュール デザインの取り込み機能を新たに用意

 管理者向けの機能としては、自動バックアップ機能を新たに用意。従来のバックアップ機能は管理者が手動で行わなければできなかったが、今回指定した時間に自動的にバックアップできるように改善されている。また、データベースの最適化も同様に自動的に実行できるようになっている。そのほか、利用ユーザーのログイン・ログアウト時間のほか、共用データのダウンロードなどのアクセスログの管理機能も強化している。

 製品そのもののチューニングも行われており、旧バージョンと比べて、アドレス帳の検索で約5倍、掲示板の書き込みで約2倍の高速化を実現している。


指定時間にバックアップやデータベースの最適化が行える アクセスログ機能を強化 チューニングにより高速化を実現

 発表会には、先行導入ユーザーを代表して、株式会社グレープストーン 情報システム開発室 マネージャーの佐々木隆氏と、株式会社三省堂書店 企画事業部 部長の児玉好史氏が出席。「UIが劇的に変化していないので(笑)、社員のトラブルはまったく発生していない。早くなった点などが喜ばれている」(佐々木氏)、「何の問題もなく継続利用している。女子社員などは今後配信されるデザインに関心が高まっている」(児玉氏)など、基本機能が改善されている点を評価した。

 価格は、10ユーザー版が7万9800円(税別)、20ユーザー版が13万8000円(税別)、50ユーザー版が19万8000円(税別)、100ユーザー版が38万円(税別)、200ユーザー版が72万8000円(税別)、無制限版が138万円(税別)。



URL
  サイボウズ株式会社
  http://cybozu.co.jp/
  プレスリリース
  http://group.cybozu.jp/news/07112801.html
  サイボウズOffice 7
  http://kantan.cybozu.co.jp/office7/


( 福浦 一広 )
2007/11/28 17:06

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