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楓の概要図
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日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)とマイクロソフト株式会社は11月30日、国内初の共同開発製品となる金融機関向けソリューション「楓(Maple:Multi-channel Access/Process Linkage for Enterprise)」を発表した。同日から販売を開始する。
楓は、金融機関において、顧客チャネルの統合と事務ワークフローのステータス管理を実現するソリューション。複数の顧客チャネル(営業店、インターネット、FAX、携帯電話など)からアクセスされる各種手続きを管理し、ステータス情報を共有できるのが特長。顧客へのサービス進行状況をリアルタイムに把握することが可能になる。
問い合わせに迅速かつ適切に回答できるようになるため、業務コストを削減するとともに、顧客満足度を向上させることが可能という。
さらに楓では、ヒューマンワークフローとシステムワークフローを連携させ、業務プロセスを可視化することが可能。顧客からの問い合わせが多く、センシティブな情報を扱う金融機関において、内部統制による監査にも対応する、適正な業務処理が実現できるとしている。
具体的には、マイクロソフトのBPMおよび業務システム連携製品「BizTalk Server 2006」を搭載したサーバーをシステム連携ハブとして、全顧客チャネルのワークフローを統合。その上で、問い合わせ受付後の事務手配や口座登録、本人情報確認、口座開設向け審査、法務管理といった各種ヒューマンワークフローを記録し、BizTalk Server 2006と連携してステータス管理を行う。
コンサルティングや開発サービスは日本HPが担当。部門レベルから導入でき、既存システムの有効活用も可能とのこと。
最小構成価格は、5000万円から。ハードウェアに日本HPのX86サーバー「HP ProLiant DL380」、外部ストレージシステム「HP StorageWorks Modular Smart Array 1000」、ソフトウェアにマイクロソフトのサーバーOS、BizTalk Server 2006、データベース「SQL Server」などを含む。保守費用は別途必要。
■ URL
日本ヒューレット・パッカード株式会社
http://www.hp.com/jp/
マイクロソフト株式会社
http://www.microsoft.com/japan/
ニュースリリース
http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2008/fy08-020.html
( 川島 弘之 )
2007/11/30 16:52
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