マイクロソフト株式会社は12月5日、「Microsoft Office 2008 for Mac(以下、Office 2008)」シリーズを2008年1月16日から販売すると発表した。
Office 2008は、2004年6月より約3年半ぶりの提供となるMac向けOffice製品の最新版。ラインアップとしては、Word 2008/Excel 2008/PowerPoint 2008/Entourage 2008/Messenger for Macを含んだ基本パッケージ「Office 2008」と、これにデジタル資産管理ツールのMicrosoft Expression Mediaを加えた「同 Special Media Edition」、家庭・教育向けの「同 ファミリー&アカデミック」の3種類を提供する。併せて、Word 2008とExcel 2008の単体製品を2008年2月より提供する予定。
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Microsoft Office 2008 for Mac(仮パッケージ)
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通常パッケージの収録アプリケーション
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リテールビジネス事業部 コンシューマ製品部 エグゼクティブプロダクトマネージャの仲尾毅氏
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■ Windowsとの高い互換性を実現
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Mac First, Mac Only
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新版では、Power PCを搭載したMacとIntelプロセッサを搭載したMac両環境でのネイティブ動作を実現するとともに、Windows向けの2007 Office systemで採用されている新ファイル形式「Open XML」をサポートした。そのほか、Windows Vista搭載フォントの「メイリオ」を同梱し、2007 Office systemと同じグラフィックエンジン「Office Art」も搭載。SmartArtグラフィックを、Office 2008 for Macシリーズ各アプリケーション内で利用できるようにするなど、Windows環境との高い互換性を実現している。
併せて、Office for Macの開発コンセプトである「Mac First, Mac Only」の各種新機能を提供。その一例として導入されたのが、Office 2008 for Mac独自の結果指向型ユーザーインターフェイス(UI)「エレメンツギャラリー」である。各アプリケーションでファイル作成する際のテーマやレイアウトなどを大きめのサムネイルで表示する機能だ。任意のサムネイルを選択すると即座に効果が反映され、常に結果を目で確認できるため、ファイル作成の手間がこれまで以上に削減できるとしている。
■ PowerPoint 2008の主な特長
PowerPoint 2008では、エレメンツギャラリーでスライドのテーマやレイアウトを選んだ上で、ツールパレットから背景を変更することが可能。「組み合わせることで膨大なデザインが選択できる」(リテールビジネス事業部 コンシューマ製品部 エグゼクティブプロダクトマネージャの仲尾毅氏)。テキストフィールドに個条書きしたあと、SmartArtグラフィックを利用して、簡単に図表化することも可能になっている。
そのほか、スライドをiPhotoやiPod touchにワンタッチで書き出す機能も搭載。iPod上でのプレゼンテーションを可能にしたり、Apple Remoteへ対応したりするなど、Appleのテクノロジへの対応が強化されている。iPhotoの写真ライブラリに直接アクセスすることも可能だ。
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PowerPoint 2008のUI
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エレメンツギャラリーにスライドのテーマがサムネイル表示されている。そのほか、レイアウトや画面切り替えなど、目で確認しながらスライド作成することができる
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SmartArtグラフィックを利用すると、個条書きしたテキストを簡単に図表化できる
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PowerPoint 2008のエレメンツギャラリー例
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ツールパレットからスライド背景を変更可能
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iPhotoの写真ライブラリにアクセス可能
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■ Word 2008の主な特長
Word 2008では、新しい編集モードとして「デザインレイアウト」を搭載した。仲尾氏によると、「Wordは図表やキャプチャを思い通りにレイアウトする方法が分かりづらい面があり、Wordで作成すべき文書をExcelやPowerPointで作成するユーザーがいた」という。そこでデザインレイアウトでは、図やテキストボックスを自由配置できるようにしている。
もちろんWord 2008にも豊富なエレメンツギャラリーが用意されており、さまざまな文書テンプレートから迅速に完成度の高いファイルが作成できるようになっている。そのほか、ページの目次機能を搭載し、作成した文書のページ順を任意に変えることが可能になった。
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Word 2008のデザインレイアウトモードのUI
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デザインレイアウトモードでの編集。机の上に用紙を置いたイメージで、用紙範囲の外に図や写真をおいて編集してからレイアウトすることが可能
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Word 2008のエレメンツギャラリー例
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■ Excel 2008の主な特長
Excel 2008では、Office Artグラフィックエンジンにより、グラフ機能を強化。ボタンをクリックするだけでカラー変更やグラデーション適用など、よりスタイリッシュなグラフが簡単に作成できるようになっている。また、家庭ユーザーや小規模ビジネスユーザーに適した、簡易の資産/財務管理シートを搭載した。
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グラフ作成機能の強化
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資産/財務管理シート
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参考価格は、通常パッケージが4万9800円(税別)、アップグレード版が2万8000円(同)。Special Media Editionが5万2800円(同)、アップグレード版が3万2800円(同)。ファミリー&アカデミックが2万2800円(同)。ファミリー&アカデミックのみ、パッケージ当たり3ライセンスが付属する。
■ URL
マイクロソフト株式会社
http://www.microsoft.com/japan/
プレスリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3292
( 川島 弘之 )
2007/12/05 18:18
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