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日本オラクル、業務継続を支援する「Oracle ACS」の対応範囲を拡大

SiebelとPeopleSoft製品にもサービス提供

「Oracle ACS」パッケージ
 日本オラクル株式会社は12月11日、顧客志向の付加価値サービス「Oracle Advanced Customer Services(以下、Oracle ACS)」の対応範囲を拡充し、新たにSiebel製品およびPeopleSoft製品でも順次提供を開始すると発表した。

 Oracle ACSは、より高いレベルの業務継続性を求める、ミッションクリティカルのシステムを運用する顧客のための付加価値サービス。顧客が求めるソリューションを実現するために、各顧客ごとの条件に合わせて最適なサービスを提供できるよう、複数のサービスメニューを用意している。

 具体的には、問題解決専任チーム「Solution Support Center」による予防保守、および製品サポートや迅速な問題解決に対応する「Business Critical Assistance」、アセスメントや専門知識を提供する「Assisted Services」、優先的にサポート対応する「Priority Service」などのサービスメニューをパッケージング。また、業務要件とビジネス優先度を顧客と共有する専任担当者「Services Delivery Manager(SDM)」が問題発生を未然に防止するためのソリューションを提供し、運用に関わる相談にも対応することで、顧客のビジネス継続と成功を支援する。


カスタマーサービス統括本部アドバンストカスタマーサービス本部の冨部哲也本部長
 カスタマーサービス統括本部アドバンストカスタマーサービス本部の冨部哲也本部長は、「Oracle ACSをひとことで説明すると、業務継続のための付加価値サービス。ITシステムの役割は、単なるインフラから、業務の戦略的差別化の武器へと変わってきている。Oracle ACSでは、こうしたニーズに対応するため、ITシステムの将来的なアップグレードや機能拡張、インスタンス追加などに関する相談や技術問い合わせのトラッキングを顧客に代わって提供し、運用コンサルティング・サービスの面から業務継続を支援していく」と述べた。

 今回、このサービスの対応範囲を、以前から提供していた「Olacle E-Business Suite(Oracle EBS)」に加え、新たに「Siebel CRM」と「PeopleSoft Enterprise」にも拡大した。冨部本部長は、対応範囲の拡大について、「顧客からアプリケーションと一体になった付加価値サービスが求められてきたことを受けて、アプリケーション製品分野にも対応範囲を広げた。また、これにともない、とくにSiebel製品について、より効率的な導入・運用を支援するためのサービスを新たに提供開始した」としている。


新Oracle ACSのサービス範囲拡大 Siebel製品への対応強化

 Siebel製品向けに提供を開始したサービスは、「Technical Account Management」と「Application Expert Services」。Technical Account Managementでは、アプリケーションとベストプラクティスに関する専門知識とガイダンスを提供するとともに、顧客への導入アドバイスおよびプロジェクトに対する技術アドバイスなどを行う。戦略的ガイダンス、アドバイス、リスクの特定/対処を通じて、顧客を戦略的ビジネスゴールに導くことが狙いだ。

 一方、Application Expert Servicesでは、コンフィグレーションとアーキテクチャに関する高度な専門知識を提供するほか、カスタマイズ、パフォーマンス、外部連携における技術問題解決を支援していく。さらに、レビュー、ワークショップを通じた顧客ニーズにも対応する。これにより、各フェーズでのレビューを通じて、アプリケーションやアーキテクチャの最適化を図るとともに、複雑な技術問題の解決を目指していく考え。



URL
  日本オラクル株式会社
  http://www.oracle.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.oracle.co.jp/news_owa/NEWS/news.news_detail?p_news_code=1822


( 唐沢 正和 )
2007/12/11 17:12

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