日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は12月13日、第3世代ブレード製品「HP BladeSystem c-Class(以下、c-Class)」での仮想化を支援するソフト2製品を発表した。
新たに提供するのは、c-Classのネットワーク仮想化技術「バーチャルコネクト」の設定を集中管理できる「HP Virtual Connect Enterprise Manager(以下、VCEM)」と、「VMware Infrastructure 3(VMI3)」の環境構築に必要なソフトをパッケージ化して低価格で提供するライセンスパックの2製品。
VCEMでは、従来エンクロージャごとに設定・管理の必要があったバーチャルコネクトを、1つのWebコンソールで集中管理できるほか、エンクロージャ同士で設定の移動を行うことも可能。データセンター全体でMACアドレスやWWM(ストレージインターフェイスの固有アドレス)をプールし、必要に応じて割り当てることも可能になる。これにより、仮想化環境における把握・管理・運用のシンプル化が実現するという。
同製品は、BladeSystem c3000用と同 c7000用が用意されており、価格は69万9300円、139万8600円と異なるが、混在利用が可能とのこと。2008年1月中旬から出荷を開始する。
一方のライセンスパックでは、「VMware VI Foundation Pack」と「VMware VI Standard HA Pack」の2種類を用意。前者は、仮想化の基本機能を提供する「VMI3 Foundation」ライセンス×6プロセッサ分と、これらのシステムを管理するための「VirtualCenter Foundation(VCF)」ライセンス×1を含み、価格が50万4000円。後者は、仮想化の基本機能にVMware HA機能を追加した「VMI3 Standard」ライセンス×4プロセッサ分と、VCFライセンス×1を含み、価格が100万8000円。いずれも12月中旬から出荷を開始する。
同ライセンスパックとBladeSystem c3000を組み合わせることで、初期投資を抑えながらも十分な規模・機能の仮想化環境が構築できるとしている。
■ URL
日本ヒューレット・パッカード株式会社
http://www.hp.com/jp/
ニュースリリース
http://www1.jpn.hp.com/info/newsroom/pr/fy2008/fy08-029.html
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( 川島 弘之 )
2007/12/13 15:20
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