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Windows上のアプリ操作を文書と動画で記録、共有するソフト「RWD uPerform」
起動時の画面。「新規」を選択するとコンテンツ作成がスタートする
RWDテクノロジーズジャパン株式会社(以下、RWDテクノロジーズ)は1月16日、企業情報ナビゲーション「RWD uPerform」を発表した。同日から販売を開始する。
uPerformは、Windows上で動作するアプリケーションやWebアプリケーションの画面操作を記録し、文書(ドキュメント)と動画(シミュレーション)を同時に作成するソフト。その共有環境も併せて提供するのが特長となる。一度の画面操作で文書と動画の両方を同時記録・同時編集することが可能で、作成したコンテンツはさまざまなフォーマット、ファイル形式で一括発行することができる。
動画コンテンツでは、カーソルの動きや文字入力を含め、アプリケーションの操作手順が忠実に記録される。文書では、操作画面のスクリーンショットと操作内容のコメントが記された、操作マニュアルのようなドキュメントが作成される。こうして作成されたファイルは、例えば、社内システムの操作方法を説明する教材として重宝できる。
発表会で行われたデモでは、GoogleでRWDテクノロジーズのWebサイトを検索し、同Webサイト内で目的のページにたどり着くまでの操作を記録したコンテンツの作成様子が紹介された。uPerformでは、こうした操作記録をWindows上で動作するあらゆるアプリケーションに対して行える。さらに開発中のシステムであっても操作記録できるため、開発検証向けの資料作成としても利用可能だ。
Google検索を記録するデモの様子。ダイアログの記録ボタンをクリック
以降は、操作の内容が詳細に記録される。図では検索フィールドにRWDテクノロジーズと入力し、検索ボタンを押したところまでが記録されている
引き続き、検索結果から飛んだRWDテクノロジーズのWebサイト上での操作も記録
作成された文書。画像のスクリーンショットと操作手順のコメントが記述されたマニュアルが作成される
作成された動画。記録した操作を自動でトレースさせたり、手動でトレースしたりできる。図中の吹き出し上の操作ヒントは消すこともできる。その際、手順を間違えると警告が出る
トレース終了後に、間違えた回数などを表示する機能も備える。教育を行う際などに有効だ
作成したコンテンツの承認フロー機能も搭載。承認が下りて初めて公開するといった運用が可能になる
以上が、メイン機能である「コンテンツ作成」だが、uPerformでは共有機能を使って作成したコンテンツを公開できるのも特長としている。エンドユーザーには専用の情報ナビゲーション画面が提供され、共有済みコンテンツを任意にお気に入り登録することが可能。登録したコンテンツが誰かの手により更新された場合は、その旨をポップアップ通知することができる。承認フローを定め、承認が下りたコンテンツのみを公開するといったことにも対応する。
代表取締役社長の吹田順一郎氏は、「企業を取り巻く環境は変化が早く、情報はどんどん陳腐化している。また人材の流動化が高まる最近の労働市場において、企業は新しい職務に就いた社員をいかに即戦力化するかが課題となっている。こうした状況では、企業内のあらゆるポジションの職務役割別に必要となる情報へ素早くアクセスできる環境を整えること、すなわち“情報装備”が必要。そこで、この共有機能が重要になる」と語る。
共有されたコンテンツに対しては、エンドユーザー同士、エンドユーザー対コンテンツ作成者、コンテンツ作成者同士などで双方向のコラボレーション(意見交換や質問など)も行えるため、「例えば、中途採用者などが社内システムの操作で迷った場合などに、該当するコンテンツを検索し、作成者に不明点を質問することができる」(同氏)という。ほかのエンドユーザーに共有したい情報がある場合に、その情報のリンクを送信する機能も備えている。
そのほか、簡単にeラーニング教材を作成する機能も搭載しており、多彩なテンプレートから、質問内容と解答を入力するだけで、社内外の人に向けて効果的なeラーニングコースを提供することも可能だ。
eラーニングコース作成用の多彩なテンプレート
質問内容と解答を入力
簡単にeラーニングの問題が作成可能
「車にカーナビが搭載されて、見知らぬ場所へも簡単に行けるようになった。それと同様に、uPerformでは必要な情報にまでたどり着く時間を短縮し、よりバリューのあることに多くの時間を割けるようにするのが目的だ。そういう意味で、当社では同製品のことを“企業情報ナビゲーション”と呼んでいる」(同氏)とのこと。
なお日本語のほか、英語、中国語、韓国語、タイ語、ドイツ語、フランス語、スペイン語など世界26カ国語に対応。グローバル企業のニーズにも応えるとしている。
価格は、製品・トレーニング・導入支援などをパッケージしておよそ350万円/企業から。50~60名の規模をターゲットとする。RWDテクノロジーズの独自ルートのほか、SAP製品ユーザーにはSAPジャパンを通して販売を行う予定で、RWDテクノロジーズでは、2008年中に70~80社への販売をめざす方針。
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URL
RWDテクノロジーズジャパン株式会社
http://www.rwd.com/japan/
( 川島 弘之 )
2008/01/16 15:08
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