株式会社アクシオは1月21日、画面転送方式・仮想PC方式・ネットブート方式のコンボジット(複合)型シンクライアントソリューションを発表した。複合型とすることで、従来のシンクライアントがもつコストや接続性の問題を解決するという。
シンクライアントの方式には、Citrix Presentation Server(CPS)やWindows Terminal Service(WTS)のような画面転送方式、仮想化技術を利用する仮想PC方式、ネットワーク越しにアプリケーションをダウンロードして利用するネットブート方式など、いくつか種類がある。それぞれにメリット・デメリットがある上に、シンクライアント端末自体も数が増えており、シンクライアントソリューションは、どれを選択すればよいか分かりづらいという課題に直面していると同社は指摘する。
そこで発表したのが今回のコンボジット型シンクライアントだ。この方式では、リモートアクセスの有無やネットワーク帯域、利用アプリケーションなどの利用環境を考慮して、画面転送/仮想PC/ネットブート方式を複合的に構成できるという。
肝となるのが、無償提供の接続管理ツール「コネクション・ブローカ」。これにより、ユーザーIDから個人ごとの設定ファイルを自動的にシンクライアントに反映することで、各方式を使い分けたサーバー接続管理が可能となる。
また、従来型のシンクライアントでは、導入コストやマルチユーザー環境に対応しないアプリケーションの問題、動画への対応といった課題が浮き彫りになっているが、今回のソリューションでは、Wyse TechnologyのTCX(Thin Client Extension)技術の採用により、画面転送方式時の動画再生の問題やUSBデバイスの接続問題もクリアできるとしている。
参考価格は、WTS×60ユーザー、CPS×30ユーザー、仮想PC×10ユーザーとして構成した場合で、9万9800円/ユーザーから。従来価格のほぼ半額とのこと。
■ URL
株式会社アクシオ
http://www.axio.co.jp/
ニュースリリース
http://www.axio.co.jp/event/topics/compositeTC.html
( 川島 弘之 )
2008/01/21 11:46
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