新ラインアップとして投入されたVirtual Editionでは、VMware ESX Server 3とVMware Server 1.0に対応。ライセンス×1につき、同一の物理サーバー上で動作するゲストOS×6にまでインストールして利用できる。これまで複数台のLinuxサーバーを構築・管理する場合、ハードウェアもHDE Controllerも必要台数分用意しなければならなかったが、今回のVirtual Editionを利用すれば、仮想化環境に限り、従来の半額以下の価格で利用することが可能になる。
バージョンアップに伴う新機能としては、セキュリティ機能が大きく強化された。ファイル転送・メール関連ではsubmissionポート、SMTP over SSL、FTP over SSLに対応。submissionポートを有効にすると、OP25B(Outbound Port 25 Blocking)対策などを行っているISPからのメールを受け付けることが可能になる。Webサーバー関連では、TRACEメソッドの禁止設定、CGIなどによるCPU利用時間の制限機能などを追加。さらにWeb、メール、DNS、FTPサーバーにおいてデーモンのバージョン番号を簡単に非表示設定できるようにもなっている。バージョン番号を隠すことで、攻撃者に脆弱性の情報を与えずに済む。