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仮想化に対応したLinuxサーバー管理ソフト「HDE Controller」新版


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メール設定画面-ISPのOP25B対策などに対応させる設定など
 株式会社HDEは1月25日、Linuxサーバー管理ソフトの新版「HDE Controller 5」を発表した。さまざまな新機能を追加するとともに、従来の企業・学校向け「Professional Edition」、自治体向け「LG Edition」などに加え、VMware上でも動作する仮想環境向け「Virtual Edition」を新たにラインアップした。

 HDE Controllerは、HDEが開発・サポートまで行うLinuxサーバー管理ソフト。インターネットサーバーの設定から、ユーザーの管理、リソース・パフォーマンス・プロセスの自己監視といった日々の運用を、グッドデザイン賞を受賞している洗練されたインターフェイス上から一括して行えるのが特長だ。

 新ラインアップとして投入されたVirtual Editionでは、VMware ESX Server 3とVMware Server 1.0に対応。ライセンス×1につき、同一の物理サーバー上で動作するゲストOS×6にまでインストールして利用できる。これまで複数台のLinuxサーバーを構築・管理する場合、ハードウェアもHDE Controllerも必要台数分用意しなければならなかったが、今回のVirtual Editionを利用すれば、仮想化環境に限り、従来の半額以下の価格で利用することが可能になる。

 バージョンアップに伴う新機能としては、セキュリティ機能が大きく強化された。ファイル転送・メール関連ではsubmissionポート、SMTP over SSL、FTP over SSLに対応。submissionポートを有効にすると、OP25B(Outbound Port 25 Blocking)対策などを行っているISPからのメールを受け付けることが可能になる。Webサーバー関連では、TRACEメソッドの禁止設定、CGIなどによるCPU利用時間の制限機能などを追加。さらにWeb、メール、DNS、FTPサーバーにおいてデーモンのバージョン番号を簡単に非表示設定できるようにもなっている。バージョン番号を隠すことで、攻撃者に脆弱性の情報を与えずに済む。

 そのほか標準搭載するWebアクセス統計を、テキストベースのanalogからグラフィカルなWebalizerに変更。月・日・時間ごとに統計情報をグラフ化できるほか、URL別のヒット数のランキングなどより詳細な表示が可能になった。

 対応OSは、Red Hat Enterprise Linux 5 Server、4 AS/ES/WS、3 AS/ES/WS、Turbolinux 10 Server、CentOS 4/5。

 価格は、Virtual Editionが28万9800円(サポート1年付き)、Professional Editionが11万8335円(同)、LG Editionが15万3300円(同)。HDEでは年間3000ライセンスの販売をめざす。


ネットワーク情報の取得。HDE Controller上からPingなどのコマンドが実行できる Webサーバー設定画面。TRACEメソッドの禁止、バージョン非表示などが新たに可能になった Webalizerでグラフィカルなアクセス解析が可能に


URL
  株式会社HDE
  http://www.hde.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.hde.co.jp/press/pressrelease/release.php?rd=200801250


( 川島 弘之 )
2008/01/25 15:03

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