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クライアントPCライフサイクル管理ソリューションの利用例
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デル ソリューション&アライアンスマーケティング本部アライアンスマネージャーの布谷恒和氏
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デル株式会社は1月29日、1000台を超えるクライアントPCによって構成される大規模システムの管理をシンプルにする「クライアントPCライフサイクル管理ソリューション」の提供を開始した。
LANDeskとの提携により、LANDeskの資産管理対策「LANDesk Management Suite」、統合外部セキュリティ対策「LANDesk Security Suite」を提供。資産管理およびライセンス・バージョン管理、パッチおよびソフトウェア配布、セキュリティ対策、リモート操作などを可能とするほか、これらをシングルコンソール環境で運用できるようになる。
とくに、LANDesk Management Suiteでは、デルのハードウェア管理情報であるサービスタグ情報を自動的に取得することが可能で、クライアントPCを接続するだけで、クライアントPCの購入時期、ハードウェア構成、サポート/修理履歴などが確認できる。
さらに、LANDesk Security Suiteでは、デルの各クライアントPCのドライバ情報やファームウェア情報を取得し、シングルコンソールからの一括アップデートを可能とする。
また、インテルのvProとLANDesk製品が高い親和性を実現していることを生かし、LANDesk製品からvProテクノロジーの管理機能を直接利用。vProテクノロジーを搭載しているデルのデスクトップPC「Optiplex 755」およびノートPC「Latitude D630c」では、電源オフ時のリモート起動、遠隔地からの操作によるインベントリ情報の取得、診断、パッチの適用といった作業が行える。
また、デジタルフォレンジック対策の「LANDesk Compliance Manager」も提供する予定で、企業のコンプライアンス対応が行える。
デルでは、1000~5000台規模のクライアントPCを持つユーザーを中心に営業活動を展開する計画で、「インフラストラクチャ・コンサルティング・サービス(ICS)を通じて、ハード、ソフト、コンサルティングから導入サービスまで、ワンストップで提供できるようになる」(デル ソリューション&アライアンスマーケティング本部アライアンスマネージャーの布谷恒和氏)としている。
また、日本では、ICSのパートナーを通じた運用支援サービスの提供、オペレータの派遣なども行われることになるという。
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LANDesk Software セールスマネージャの中田知佐氏
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デルとLANDeskとの協業は、すでに、北米および欧州では、2003年から開始されており、2003年以降の協業によるビジネス規模は、毎年、前年比100%増という高い伸びを示し、LANDeskのビジネスのうち、22%がデルとの協業によるものとなっている。
「なかには、ひとつの企業で数万台レベルのクライアントPCを導入している企業での運用実績がある。日本では協業開始が遅れたが、欧米での実績や、デルとの踏み込んだ関係の構築、インテルのvProの機能を活用した形でのソリューションを提供できる点で、最適のタイミングでの協業になったといえるだろう」(LANDesk Software株式会社セールスマネージャの中田知佐氏)とした。
デルでは、ITの迅速な導入、ITの効率的な運用、ITのスマートな拡張という3つの観点から「ITのシンプル化」を目指しており、「ITのシンプル化において、管理の簡素化は重要な要素」(布谷氏)と位置づける。
「内部統制やセキュリティ強化の観点から、クライアントPC管理ソリューションに対する要求が増加している。今回の協業によって提供される管理ソリューションによって、複数タスクをシングルコンソールで管理し、ハードウェア監視および管理、制御機能を統合できるようになる。また、タスク処理の自動化や大規模ネットワークへの効率的な対応が可能になる。デルにとっては、ひとつのコンソールで管理できること、デルのクライアントPCとの親和性が高いこと、更新作業を簡素化できるといったメリットがある」と、今回の協業の意義を語った。
また、米LANDeskアジアパシフィックエンタープライズソリューションズディレクターのH.トラヴィス・チェラ氏は、「われわれのソリューションと、デルのハードウェアと、インテルのvPro技術との組み合わせによって、これまでに体験したことがないソリューションを体験してもらえる。この領域においては、最も高い評価を得ているソリューションであると自負しており、日本の顧客に使ってもらうことで、高いROIを実現できる」とした。
さらに、中田氏は、「LANDeskの強みは、15年にわたる開発、販売実績を背景に、さまざまな運用実績を持つこと。シングルコンソールによって、導入が容易であり、シンプルな運用環境によるコスト削減を実現できる。また、vProのすべての機能にいち早く対応するなど、デファクトへの迅速な対応を図っている。デルが目指すシンプルなITに合致するソリューションを提供する。これまでリーチできなかった顧客に対してアプローチできる」と続けた。
一方、インテルのインテル営業本部市場開発マネージャーの矢嶋哲郎氏は、「vProの機能を活用したソリューションを提供できる手段が増える。また、インテル・アクティブ・マネジメント・テクノロジーを効果的に利用することができる。この協業を通じて、vProのメリットが世の中にも認知されることになるだろう」とした。
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米LANDeskアジアパシフィックエンタープライズソリューションズディレクターのH.トラヴィス・チェラ氏
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インテル営業本部市場開発マネージャーの矢嶋哲郎氏
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■ URL
デル株式会社
http://www.dell.com/jp/
プレスリリース
http://www1.jp.dell.com/content/topics/segtopic.aspx/pressoffice/2008/080129a?c=jp&l=ja&s=corp
( 大河原 克行 )
2008/01/29 17:28
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