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富士火災、携帯電話から家財保険を契約できる「らくトクねっと-Plus」


らくトクねっと-Plusの画面イメージ
 富士火災海上保険株式会社は1月29日、賃貸入居者向け家財保険のインターネット契約システム「らくトクねっと」のモバイル対応版「らくトクねっと-Plus」を発表した。2月1日より提供を開始する。

 らくトクねっとは、同社の賃貸住宅総合保険「ライフパートナーα」の申し込み手続きをインターネット経由で行えるシステム。同社火災保険本部 本部長の坂本圭司氏は、「従来の保険手続きは、保険金額だけを提示して契約する例が多く、家財評価額を適正に評価しきれていなかったのが現状。しかし、2007年4月より保険募集時に重要事項の説明が求められることになり、代理店にとっては説明の負担が高まっている」と説明。「このシステムであれば、評価額を自身で判断できるので、適正な保険を選択することができる。また、インターネットの利用同意は取り付けるものの、商品内容や重要事項に関する説明は契約者自身で確認するため、結果的に代理店の負担が軽減できるメリットもある」と、インターネットを利用する利点を紹介した。

 らくトクねっとは、従来の対面式の保険契約と比べて、契約者が自由な時間に契約手続きを行えるのが特長。保険料自体も対面式の保険と比べ、10%割引した価格で提供される。また、支払い方法も従来の現金払いではなく、コンビニやクレジットカードを利用した支払いに対応。契約時のパンフレットや申込書・契約概要・注意喚起事項などの重要事項説明書、領収書、契約内容確認シートなどのペーパーレス化により、代理店業務の効率化も実現している。


らくトクねっと-Plusの利用フロー
 今回発表したらくトクねっと-Plusは、らくトクねっとを携帯電話から利用可能にしたもの。代理店側で入居者情報を登録後、契約用のスタートガイドを保険契約者に配布。契約者はスタートガイドに記載された保険内容等を確認後、スタートガイドに記されたQRコードを使ってアクセスし、世帯主年齢、入居者数、家財評価額、支払い方法を指定するだけで申し込みは完了する。

 同社によると、これまでに100社以上の不動産賃貸業者がらくトクねっとの導入を決定しており、2008年度には、らくトクネットおよびらくトクねっと-Plusを利用した新規契約数を13万件、保険料で15億円以上の収入を目指すとしている。なお、賃貸入居者向け以外の保険に関しても、同様のシステムを利用したサービスを構築する予定とのこと。



URL
  富士火災海上保険株式会社
  http://www.fujikasai.co.jp/
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.fujikasai.co.jp/news/attach/080129.pdf


( 福浦 一広 )
2008/01/29 17:52

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