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ケアブレインズ、カスタマイズ性を高めたオープンソースCRMの商用版


 株式会社ケアブレインズは2月4日、オープンソースCRMソフトの商用版「SugarCRM」について、新版「同 5.0 日本語版」を販売開始すると発表した。出荷は2月末を予定している。また、同製品の導入を支援する各種サービスを提供するとともに、無償版の「Sugar Community Edition 5.0 日本語版」についても、2月4日より公開する。

 SugarCRMは、米SugarCRMが開発しているオープンソースベースのCRM製品。今回の新版では、ノンプログラミング開発環境「モジュールビルダー」を利用し、マウス操作と簡単な設定のみで業務データの閲覧・一覧・編集といった機能を追加したり、ほかのデータとの関連付けを行ったり、といった業務機能を自動で生成できるという。また従来のアーキテクチャを一新して処理ロジックを簡素化しており、画面遷移や画面レイアウト、項目の追加情報などをすべて設定のみで変更できるようにしている。さらには、項目単位で閲覧・編集といった権限設定を行えるセキュリティ機能が追加され、標準アプリケーションだけでなく追加機能に対しても、きめ細かな権限設定を行えるとのこと。

 一方、ライセンス体系についても一部変更が加えられ、ケアブレインズやパートナーが提供するASPサービスから社内運用へ切り替えたり、逆に社内運用からASPサービスへ切り替えたりするためのライセンスが新たに設けられた。これによって、プロトタイプをASPサービスで利用しつつ、仕様が確定し次第社内サーバーへの運用へ移行するといった、柔軟な計画立案が可能になったとしている。

 製品は無償版と、一部機能が制限される「Sugar Professional」、フル機能版「Sugar Enterprise」の3つがラインアップされる。有償版の価格はSugar Enterpriseがオープンで、Sugar Professionalはサブスクリプションライセンスの場合で4万7250円/年、ASPサービスの場合で8万1900円。

 またケアブレインズでは、製品ライセンス販売を行うとともに、SugarCRMの導入支援サービスなども提供する。メニューには、LAMPによる運用システム環境の構築を含めて提供し、SugarCRMの社内利用を短期間で実現する「SugarCRM V5スタートアップサービス」や、インストールおよび設定を行うサービス、他社CRMからの乗り換え支援サービス、カスタマイズサービスなどが用意されている。



URL
  株式会社ケアブレインズ
  http://www.carebrains.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.sugarforum.jp/press/news/20080204.shtml


( 石井 一志 )
2008/02/04 14:27

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