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スカイコム、SaaS型PDF作成サービス「NinjaPDF」新版-日本語対応して無償で提供


NinjaPDFの操作画面。左側のボックスでセキュリティの設定を行い、変換したいファイルを選択するだけでPDFに変換できる

NinjaPDFのしくみ。変換エンジンはSalesforceの認証を受けたOpSourceにホスティングされている
 株式会社スカイコムは2月14日、株式会社セールスフォース・ドットコムのオンデマンドプラットフォーム「AppExchange」を利用したSaaS型PDF作成サービス「NinjaPDF for AppExchange」の最新版「NinjaPDF for AppExchange Spring' 08」を同日公開した。最新版より、米国のAppExchangeに加えて、日本のAppExchangeサイトでも公開される。

 NinjaPDFは、Office文書などのファイルをPDFに変換する機能をSaaS形式で提供するサービス。特長は、シンプルな操作性と高速変換機能。PDFへの変換は、1)セキュリティの設定、2)変換するファイルの選択、3)変換、の最大3ステップで完了。変換したファイルは、ローカルに保存できるほか、AppExchange上に履歴として保存できるため、必要に応じて再度利用可能。また、同社が独自開発したSkyPDFエンジンを利用することで、一般的なPDF作成ツールに比べ、約2~20倍以上の高速変換を実現していると説明する。変換時のデータのやり取りにはHTTPSプロトコルを利用しており、セキュリティ面も考慮されている。

 今回発表された最新版では、日本語のユーザーインターフェイスを新たに用意。これにより、Salesforceの言語設定にあわせて、英語と日本語が選択できるようになった。また、変換対象にHTMLページを追加。Webページ全体を欠けることなく1ページのPDFに変換できるのが特長となっている。そのほか、Salesforceとの連携機能も強化。従来、「取引先」にのみ対応していたものを、「リード」「取引先責任者」「商談」でも利用できるようになった。

 変換可能なファイル形式は、Word 2000/2002/2003、Excel 2000/2002/2003、PowerPoint 2000/2002/2003、Visio 2000/2002/2003、HTML、TXT、BMP、JPEG、GIF、PNG、TIFF。なお、HTMLに関しては、ActiveXなどが埋め込まれた動的なページには対応しない。Office 2007形式のファイルについては、次期バージョンで対応する予定。

 同社マーケティング部オンデマンドビジネスサービス 部長の清板ゆかり氏は、「NinjaPDFはグローバルマーケットを意識して用意したサービス。昨年、米国のAppExchangeで公開して以来、国別の利用者数を見ると、約80%が海外企業となっており、米国だけでなく全世界の方に利用していただいている。初心者にやさしい操作性であったためか、使い方に関する問い合わせやクレームはこれまでに1件もいただいていない。逆に、NinjaPDFをきっかけに、弊社のパッケージ製品への問い合わせをいただくことができた」と説明する。

 NinjaPDFは、昨年の公開以来、無料試用キャンペーンを行っており、Salesforceユーザーであれば無料で利用できる。「現在は、ユーザーの利用動向を確認している段階であり、有料化は次期バージョン以降で行う予定。今回、日本語化しているので、日本企業の利用動向を確認した上で判断したい」(清板氏)と説明。有料化時の参考価格は、月額500円/ユーザーを予定している。なお、Salesforceユーザーでなくても試用可能なトライアル版も用意されている。



URL
  株式会社スカイコム
  http://www.skycom.jp/
  プレスリリース
  http://www.skycom.jp/news080214.html
  NinjaPDF
  http://www.ninjapdf.com/

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( 福浦 一広 )
2008/02/15 14:00

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