マイクロソフト株式会社は3月4日、次期データベース「SQL Server 2008」の最新日本語プレビュー版「SQL Server 2008 Community Technology Preview(CTP)2月版」に関する記者説明会を開催。CTP 2月版で搭載された機能のほか、SQL Server 2008のロードマップなどを発表した。
CTP 2月版は、SQL Server 2008で搭載予定のすべての機能をサポートした最新評価版。また、日本語ユーザーインターフェイスを搭載しているのも特長で、「日本のユーザーに評価していただくには、最適のCTP」(同社サーバープラットフォームビジネス本部 アプリケーションプラットフォーム製品部エグゼクティブプロダクトマネージャの斎藤泰行氏)と紹介する。
SQL Server 2008の特長について斎藤氏は、「ミッションクリティカルシステムでの利用実績のあるSQL Server 2005をベースに開発しており、高い品質を維持しているのが最大の特長。また、コンプライアンスの実現や、サーバー統合シナリオへの対応、大規模データウェアハウスの実現、BI基盤の提供、などの機能が用意されており、幅広い用途での利用が可能」と説明する。
BI基盤としての機能では、SQL Server Reporting Servicesをアップデート。Report Designerを使ってゲージ形式のレポートを作成できるようになった。「Officeのリボンインターフェイスを採用したReport Designerにより、グラフを作るような感覚でゲージを作成できる。作成したゲージはSharePoint Serverで公開したり、Webページとして公開することも可能」と説明。また、Excelの表を有効活用する「Data Mining Add-ins for Office system」を新たに搭載。これを利用することで、Excelの表データをSQL Server 2008のデータマイニング機能を用いて分析することが可能になっている。
SQL Server 2008の正式出荷について、斎藤氏は「CTPとしての提供は今回のCTP 2月版が最後。次は5月か6月にRC(製品候補版)をリリースする予定。その後、2008年第3四半期(7~9月)にRTM(製造工程向けリリース)となる」と、製品完成は第3四半期になると発表した。