ゼンド・ジャパン株式会社(以下、ゼンド)は3月6日、PHP統合開発環境の最新版「Zend Studio for Eclipse 日本語版」を発表した。ベース環境にEclipseを採用し、進化するWebシステム環境向けに新機能を多数搭載しているのが特長。4月上旬から販売を開始する。
Zend Studioは、PHPによるアプリケーション開発を効率化する統合開発環境。新製品では、従来製品の機能を継承しつつ、Webシステムの進化に対応するための新機能・機能強化を大小41点追加したという。具体的には、Eclipseをベースプラットフォームに採用することで、ルックアンドフィールの標準化を図るとともに、PHP開発に特化したコーディング機能からデバッグ環境までを融合した。
そのほか新機能としては、「PHPコード自動生成機能」を搭載。新しいClass/Interfaceを作成する場合、ウィザードで容易にひな形となるPHPコードを生成できる。また、Zend Frameworkに対応したPHPコードも容易にプロジェクトに追加できるようになった。
想定した複数のシナリオ下でのコード試験を自動実行するための「ユニットテスト機能」も搭載。これによりテスト作業が効率化し、かつPHPコード修正時の再テストの自動化と同一性の確保が実現するという。
HTMLファイルの「WYSIWYGエディット機能」も備えた。「PHP/HTML Toolbox」からドラッグ&ドロップでHTML要素を配置できるほか、CSSファイルにも対応しており、デザインを確認しながらCSSファイルの記述が可能だ。
なお、新製品から年間ライセンス形式が導入されている。1年間無償でアップグレードが可能で、製品のインストールおよび設定に関する問い合わせにもメールベースで対応する。次年度以降の更新用ライセンスは、割引価格で購入が可能としている。
価格は、通常版が3万9800円(税別)、アカデミック版が2万円(同)。なお前バージョンのユーザーは無償でアップグレードできる。
■ URL
ゼンド・ジャパン株式会社
http://www.zend.co.jp/
プレスリリース
http://www.zend.co.jp/press/2008/press0306.php
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( 川島 弘之 )
2008/03/06 15:37
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