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富士通、XBRL適用財務諸表提出を支援する「XWand Tool for EDINET」 |
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40カ国、500以上の組織、団体が参加するXBRL Internationalにおいて、財務報告用の情報を作成、流通するためのコンピュータ言語であるXBRLの標準化が推進される一方、日本においても、金融庁が金融商品取引法の開示法令・規則と開示実績に適合した電子的ひな型である「EDINETタクソノミ」を今年2月に公開。今後、上場企業などに対するEDINETへの財務報告において、XBRL形式の財務諸表の提出が義務づけられている。また、すでに、金融庁のほか、東証、日本銀行、国税庁がXBRLを適用している。 富士通では、XBRLの標準化組織であるXBRL Internationalの活動に初期から参画するとともに、2003年からXBRLデータを扱うための基盤ミドルウェアとして、「Interstage Xwand」を販売。20カ国以上で採用されたほか、日本では金融庁、東証などへも導入している。 XWand Tool for EDINETは、同社がXBRLの標準化などに取り組んできた実績を背景に、EDINET固有の報告書簡易作成機能などに対応させたのが特徴。Interstage Xwandをベースに開発し、XBRL形式の貸借対照表、損益計算書、株式資本等変動計算書、キャッシュフロー計算書の各種財務報告データを作成することができる。 最新のEDINET標準仕様を速やかに実装するほか、財務報告画面でのデータ入力や表計算ソフトなどからのコピー、貼りつけ操作を可能とする容易な操作性の実現のほか、作成文書をHTMLで表示し、EDINET提出前に要件を満たしているかを事前に確認できる機能などを搭載している。 今後は、EDINETタクソノミに準拠する他のシステムでも同様に、XBRLデータを提出できるように対応するという。
価格は、1クライアント版が年間27万8000円、3クライアント版が67万8000円。いずれも保守費用は別途。 販売は、すべて販売代理店を経由する予定で、「販売代理店は、財務情報開示ノウハウを有する企業を選定する。現時点では代理店名は公表できない」（遠藤センター長）としている。 同社では、今回の製品によって企業を対象とした財務報告データ作成パッケージ市場に参入したのに続き、財務情報の監査や保証分野、財務データベース提供企業、財務分析を行うアナリスト、投資家などにも、XBRL関連の製品およびサービスを投入する考えを示した。また、一部の財務会計ソフトへの組み込み対応も図っていくとした。 「XBRLの適用は、企業の財務システムの再構築や、財務会計ソフトの対応などにも広がっていく。どんなスピードで広まっていくかは不透明なところがあるが、普及していくことは間違いないだろう。富士通が、こうした製品を投入することで、XBRLの普及促進にもつながっていく」（遠藤センター長）とした。 同社では、XBRL分野向けビジネスで今後3年間で300億円の販売を目指すという。
■ ＵＲＬ 富士通株式会社 http://jp.fujitsu.com/ プレスリリース http://pr.fujitsu.com/jp/news/2008/03/11.html ■ 関連記事 ・ 富士通、財務情報のサプライチェーン実現を支援する製品・取り組みを説明（2007/09/28）
（ 大河原 克行 ）
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