株式会社日立製作所は3月12日、統合システム運用管理「JP1」の機能強化版を発表した。3月13日より販売を開始する。
今回発表された機能強化版では、企業システム内で多数運用されているPCの省電力設定を、運用管理者側から一元的に管理したり、データセンターのサーバー省電力運用を行うなど、情報システムのグリーンIT対応を運用面から支援する機能が強化された。
PCの省電力管理は、JP1のITコンプライアンス製品である「JP1/NETM/Client Security Control」と「JP1/NETM/DM」で実現。PCモニターの電源オフやCPUの省電力モード設定などを省電力ポリシーとして設定することで、部署ごとのポリシーへの適合状況を時系列にレポートできるようになった。JP1/NETM/Client Security Controlの価格は、26万2500円より。出荷開始は3月31日。JP1/NETM/DMの価格は、17万8500円より。出荷開始は5月30日。
サーバー省電力運用機能は、サーバーラック上に設置する小型無線センサー製品「日立 AirSense」と統合コンソール製品「JP1/Integrated Management」を組み合わせることで実現。AirSenseが検知した機器の温度上昇をJP1/Integrated Managementに通知することで、データセンターでの熱異常発生やその予兆に対応できるとしている。JP1/Integrated Managementの価格は、315万円より。出荷開始は3月31日。
そのほか、内部統制への対応支援機能も拡充。従来より提供しているITILサービスデスクでの案件対応を効率化する機能が用意された。
■ URL
株式会社日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/
ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2008/03/0312.html
( 福浦 一広 )
2008/03/12 13:09
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