日本電気株式会社(以下、NEC)は3月31日、SaaSを中心としたサービスプラットフォーム提供事業を開始すると発表した。これまで提供してきた関連メニューを整理・体系化し、アプリケーションサービス領域とプラットフォームマネージドサービス領域の2つで、サービス提供を開始する。
このうちアプリケーションサービス領域では、eラーニングやシフト勤務管理といった分野ですでに提供しているアプリケーションに加えて、StarOffice、メールなどのグループウェア関連、また業務・業種特化型パッケージソフトのSaaS化を実施する。あわせて、B2C事業者向けには、ビッグローブで培ったシステムノウハウを活用して、映像配信、会員コミュニティといったソリューションも提供するという。
一方、プラットフォームマネージドサービス領域では、アプリケーション開発から運用までのサービスライフサイクルを支援するトータルサービスを用意する。具体的には、マルチテナント対応SaaSアプリケーションの開発環境や、認証・アクセス制御などの基本機能、SaaSアプリケーションで活用可能なメール配信、ストリーミングなどの共通コンポーネント、外部連携機能、多様なサービスレベルニーズに対応可能なプラットフォーム、といった5つのサービス群を提供するとのこと。なお、これらのサービスは9月末の提供開始が予定されている。
また、NECではパートナーのSaaSビジネス化を促進する支援制度「SaaSビジネスイノベーションプログラム」も開始。パートナーに対する技術面のサポート、アプリケーションベンダによるSaaS事業化への移行支援などを実施するとした。
NECでは、こうした施策を通じてサービス提供を促進し、2010年度に1200億円の販売を見込んでいる。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0803/3101.html
( 石井 一志 )
2008/03/31 11:58
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