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マイクロソフト、Hyper-Vに対応したSystem Centerを紹介-VMwareも管理可能に


サーバープラットフォームビジネス本部マネジメント&セキュリティ製品部マネージャの藤本浩司氏
 マイクロソフト株式会社は5月12日、同社のIT基盤運用管理製品群「Microsoft System Center」に関する記者向け説明会を開催。同社が掲げるDynamic IT構想との関連、および今後の製品展開などが説明された。

 Dynamic IT構想は、自己管理型の動的システムを実現するための取り組み。同社サーバープラットフォームビジネス本部マネジメント&セキュリティ製品部マネージャの藤本浩司氏は、「このDynamic ITを管理する方法として用意されるのがSystem Center」と紹介する。

 まず紹介したのが、仮想化環境の管理製品「System Center Virtual Machine Manager 2008」。最新版では、Hyper-Vをサポートするほか、VMwareのESX Serverにも対応。ESX Server上の仮想マシンをHyper-V環境に移行できるほか、ESX Server上の仮想マシンの管理にも対応する。現在ベータ版が公開されており、2008年夏の出荷を予定している。


Virtual Machine Manager 2008の特長 Hyper-VやVirtual Server 2005のほか、VMware ESX Server上の仮想マシンも管理 VMware ESX Serverの仮想マシンの移行ツールも用意。Hyper-VからESX Serverへの変換機能は用意されていない

 Software Assurance契約者を対象に提供されている、Windowsクライアントの導入・展開・管理用のソフトウェアパッケージ「Microsoft Desktop Optimization Pack for Software Assurance」の最新版に関する情報も公開。最新版では、あらたにVirtual PCを集中管理できる「Enterprise Desktop Virtualization」が追加される。リリースは、2008年末から2009年初頭の予定。

 そのほか、System Center Operations Manager 2007向けの新コネクタも発表。IBM Tivoli Enterprise ConsoleやHP OpenView Operations for Unix/Windows、BMC Remedy ARSなどとの相互運用を実現するコネクタをマイクロソフトから提供する。リリースは、2009年下半期になる予定。

 System Center Operations Manager 2007向けには、Cross Platform Extensionsもあわせて発表。これを利用することで、Windowsだけでなく、LinuxやSolarisなど異種プラットフォームの管理にも対応する。また、それらのOS上で動作するアプリケーションの管理も今後対応する予定。Cross Platform Extensionsは2009年下半期の出荷を予定している。

 藤本氏は、「System CenterはこれまでWindows環境の管理に対応した製品であったが、Dynamic ITのビジョンに沿って、異種プラットフォームへの対応を強化している。今後、OS・アプリケーションを含め、System Centerで一元管理できる環境を提供する」とした。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/


( 福浦 一広 )
2008/05/12 18:47

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