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NTTデータと日本オラクル、地図情報が活用できるSaaS型CRMソリューション


 株式会社NTTデータと日本オラクル株式会社は5月15日、SaaS型CRMソリューションを発表した。NTTデータの地図情報サービス「MaDoRE」と日本オラクルのCRM(Customer Relationship Management)アプリケーション「Siebel CRM」を組み合わせた新しいソリューションとして、同日より提供を開始する。

 MaDoREは、全国の住宅地図、路線ごとの地価データ、エリアマーケティングデータなど、各種地図情報コンテンツをネットワーク経由で配信するサービス。既存システムへの組み込みやWebブラウザでの表示など、あらゆる用途で利用ができる。一方、Siebel CRMは、通信・金融・ハイテク・自動車・ライフサイエンスをはじめとした23業種に対応したCRMアプリケーション。

 両社を組み合わせた今回のソリューションでは、MaDoREが配信するエリアマーケティングデータや家名入りの住宅地図データなどの付加価値コンテンツが、Siebel CRMで利用できるようになる。例えば営業活動においては、地理的・人口動態学的な地域分析手法によって、“似通った特長”を持つ地域をグルーピング。このデータを活用することで、営業ターゲットとする地域を絞り込み、製品特性にあった顧客へのアプローチが可能になるという。また、サービスマンや車両の移動・走行ルートを効率化し、稼働率の向上が図れるほか、サービスマンやスペア部品などの配備・移動圏内を顧客ベース情報と合わせて可視化することで、サービスレベルを最適化。保守コールに対する到着時間の短縮やサービス品質の向上が図れるとしている。

 今回の協業によりNTTデータでは、MaDoREの地価情報配信のメインユーザーである金融業界各社、地図データを活用したフィールドサービス業務を行う企業や製造業各社を中心に販売活動を行っていく。さらに基幹システムとの連携が必要になった場合には、システム統合作業の技術支援も行う。一方、日本オラクルは、今回の協業における営業支援、技術支援を行う専任組織を発足し、ビジネス拡大に貢献するとのこと。

 両社は今後3年間で100社への導入をめざす。

 今後はさらに、NTTデータの決済連動型販促ソリューションプラットフォーム「SmarP」と、日本オラクルのSiebel CRMおよびBI製品「Oracle Business Intelligence」を統合した、SaaS型のセールスプロモーション向けソリューションも開発していく方針。



URL
  株式会社NTTデータ
  http://www.nttdata.co.jp/
  日本オラクル株式会社
  http://www.oracle.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.nttdata.co.jp/release/2008/051500.html


( 川島 弘之 )
2008/05/15 17:10

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