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(左より)日本オラクル常務執行役員 製品戦略統括本部長の三澤智光氏、新日鉄ソリューションズ業務役員 ITエンジニアリング事業部長の大城卓氏、デル コーポレートディレクター Advanced Systems Group本部長の町田栄作氏
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各社の役割
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新日鉄ソリューションズ株式会社、日本オラクル株式会社、デル株式会社の3社は5月21日、日本オラクルのサーバー仮想化製品「Oracle VM」をベースとしたITインフラ最適化ソリューションを6月2日より共同で提供すると発表した。
今回のITインフラ最適化ソリューションの背景について、新日鉄ソリューションズ 業務役員ITエンジニアリング事業部長の大城卓氏は、「多くの企業が仮想化を次世代ITインフラのキーテクノロジーと見ているものの、価格やベンダーの保証などといった問題により、メリットを享受できていないのが現状。こうした問題を解決するために、ITインフラ全体を仮想化の対象としたソリューションを提供する」と、インフラ全体をワンストップでカバーする仮想化ソリューションであると説明した。
今回のソリューションでは、日本オラクルがOracle VMを含むソフトウェアを提供。デルは、Unbreakable LinuxおよびOracle VMをサポートしたサーバー・ストレージ製品を提供。新日鉄ソリューションズが、コンサルティングから設計、構築、運用設計、保守などシステムライフサイクル全般のワンストップサポートを提供する。いくつかあるサーバー仮想化製品の中からOracle VMを選択した理由については、「アプリケーションやデータベースなど仮想化ソリューション上の製品の保証をだれが行えるのかという点で判断した」(大城氏)と、Oracle製品を中心とした製品サポートが行える点が強みであるとした。
第一弾として提供される「仮想開発環境パッケージ」は、ベンダーによる動作保証を受けた実証済みソリューションパッケージを開発・検証環境向けに提供するもの。価格は2000万円から。そのほか、既存環境の調査・アセスメントを行う「仮想化アセスメントサービス」や、顧客企業のアプリケーションを仮想化環境で稼働することで性能・運用上の課題をクリアにする「仮想化POC(Proof Of Concept)サービス」、仮想化環境の設計・構築サービス「仮想化エンジニアリング・サービス」といったサービスも提供される。
また、今回のソリューションにあわせて、新日鉄ソリューションズでは仮想化技術センター「NSVTC(NS Solutions Virtualization Technology Center)」を開設。サーバーだけでなく、ネットワークやストレージなどを含めて仮想化環境の検証も行うとしている。
今回のソリューションに関して3社は、初年度5億円、3年後には20億円を目標とするとしている。
■ URL
新日鉄ソリューションズ株式会社
http://www.ns-sol.co.jp/
日本オラクル株式会社
http://www.oracle.co.jp/
デル株式会社
http://www.dell.com/jp/
プレスリリース(PDF)
http://www.ns-sol.co.jp/release/2008/pdf/pre_080521_kasouka.pdf
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( 福浦 一広 )
2008/05/21 14:46
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