日本電気株式会社(以下、NEC)は6月24日、サービス実行基盤ミドルウェアの新版「WebOTX V8」を発表した。同日より販売を開始する。
WebOTXは、アプリケーションサーバーを中心としたサービス実行基盤ミドルウェア。今回の新版ではまず、NGNミドルウェアパートナープログラムで策定を進めている「NGNミドルウェア共通API」を採用した。これを利用すると、NGNの複雑なプロトコルが隠ぺいされ、SIPを意識せずに、NGN上で動作するアプリケーション開発を容易に行えるという。
また、最新Java仕様「Java EE 5」に対応し、プログラミングコード量を従来より約30%削減できるとのこと。さらにSOA基盤を支えるためのESB(Enterprise Service Bus)製品の性能が強化され、サービス間連携の処理性能が最大3倍に向上した。加えてSOA関連では、大容量ファイル転送に対応した機能も改善されており、サービス間でのマルチメディアコンテンツの連携、夜間ジョブによる大量データのバッチ処理といった業務を、SOA環境へ統合しやすくなっているほか、Ajaxを採用した企業情報ポータル製品、サービスリポジトリ製品の新規提供も行われる。
価格は、小規模構成向け「WebOTX Application Server Web Edition V8.1」が12万円(税別)から、標準モデルの「WebOTX Application Server Standard-J Edition V8.1」が50万円(同)から、高信頼モデル「WebOTX Application Server Standard Edition V8.2」が200万円(同)から。ESB製品の「WebOTX Enterprise Service Bus V8.1」が400万円(同)からとなっている。
なおNECではWebOTX製品について、今後3年間で6万本の販売を見込む。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0806/2401.html
( 石井 一志 )
2008/06/24 12:53
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