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IMS 9の新クライアント
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IMS 9の新機能
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インテリシンク株式会社は7月2日、エンタープライズモバイルソリューション「Intellisync Mobile Suite(以下、IMS)」の最新版「Intellisync Mobile Suite 9」を発表した。7月末より出荷を開始する。
IMSは、スマートフォンや携帯電話、PDA、ノートPCなどのモバイルデバイスから、社内のグループウェアやイントラネット、ファイルサーバー、データベースへのアクセスを実現するエンタープライズモバイルソリューション。グループウェアやメールとのリモートアクセスを実現する「Intellisync Wireless Email」、モバイルデバイスの管理機能を装備した「Intellisync Device Management」、ファイルの共有や企業ポータルとの連携を実現する「Intellisync File Sync」、データベースや業務アプリとの連携を実現する「Intellisync Application Sync」の4つのコンポーネントで構成される。
最新版では、Gmailサポートやマルチメールボックスサポートなど、メール機能を強化。同社テクニカルセールスマネージャーの高久哲良氏は、「国内ではまだ少ないが、海外ではGoogle AppsなどGmailを企業で利用する例が増えている。Gmailサポートはこうした使い方に対応したもの」と説明する。
また、Symbian OS搭載スマートフォン向けのクライアントアプリケーションを、JavaからSymbianネイティブに変更。「ルック&フィールを新しくしただけでなく、軽量化と高速化を実現した。これにより、端末の消費電力低下にも貢献している」(高久氏)と、バッテリの長時間化も実現したとしている。
そのほか、メール配信を高速化するファストプッシュを新たに用意。データ圧縮率を高めるとともに、パケットサイズを拡大することで、リアルタイム性を向上しているのが特長。これにより、プッシュメールの同期時間を従来と比べ短縮化することができる。なお、ファストプッシュは、現時点ではSymbian OS搭載スマートフォンのみに対応しており、Windows Mobileなどの他のクライアントに関しては順次対応を予定している。
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Gmail・マルチメールボックスをサポート
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クライアントアプリケーションを刷新
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ファストプッシュ機能
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これらのほかに、UMPCのサポート、認証連携機能の強化、デバイス管理機能の向上などが行われている。「UMPCについては、低速CPUやメモリ容量が少ないなど、使い方に工夫が必要。IMSが提供するモバイル機能を組み合わせることで、使い勝手がさらに向上するとみている」(高久氏)と、注目を集めているUMPCの弱点をカバーするのがIMSであると強調した。
価格は、Intellisync Wireless Emailが1万2600円/ライセンス、Intellisync Device Managementが9450円/ライセンス、Intellisync File Syncが9450円/ライセンス、Intellisync Application Syncが1万6800円/ライセンス。
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代表取締役社長の井手龍彦氏
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同社代表取締役社長の井手龍彦氏は、「スマートフォン市場に参入したのが、今から3年半前。当時、国内ではほとんどスマートフォンは存在していなかったが、ここにきてさまざまな製品がそろってきた。実際、2008年上半期のライセンス数の実績をみると、2007年通期の実績をすでに上回っている。また、1000ライセンスを超える大量導入も出てきている」と、スマートフォン市場が急速に成長していると説明。
「今後、急速に増加するスマートフォン市場にあわせて、ビジネスに取り組んでいく。具体的には、Intellisync Device Managementのサポートを拡大したり、基幹業務のモバイル展開などを強化する。また、UMPCなどとの連携機能も拡大する」とし、「2010年にはグループウェア市場において、126万ユーザーを獲得していく」と、拡大する市場にあわせて、IMSを積極的に展開する考えを示した。
■ URL
インテリシンク株式会社
http://www.intellisync.co.jp/
プレスリリース
http://www.intellisync.co.jp/press/ims/_intellisync_mobile_suite_9.html
( 福浦 一広 )
2008/07/02 16:11
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