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「見える化がITIL導入のスモールスタート」、富士通がSystemwalkerの価値を説明 |
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運用管理に対する期待と責任が高まる昨今、富士通では効率的な運用管理を実現するため、ITILに基づいた運営を推奨しているが、その上では、「目標（SLA）を決めてPDCAサイクルを回していくことが求められる」（システムマネジメント・ミドルウェア事業部 新田将人事業部長）という。しかし、PDCAサイクルを回すと一口にいっても、現場からは「荷が重い」「どこから手を付ければいいのかがわからない」といった声があるとのことで、そこで富士通では、「まず現場を見える化するところから始めよう」（同氏）と提唱する。 それは、「見える化がITILのスモールスタートである」と考えているから。「システム変更」を見える化することでITシステムの運用統制を実現するほか、「サービスレベル」の見える化では、ITサービス品質の向上が、また「システム全体」の見える化ではシステムの最適化が実現する、という点を説明した新田氏は、「3つの見える化で課題を解決できる」と主張する。 具体的な製品としては、システムの変更を蓄積して、誰が、いつ、何をしたかをわかるようにするための「Systemwalker IT Process Master」がシステム変更の見える化を担当。また、システムを監視して現状を把握し、そこから傾向を分析したり、計画との比較によって正常に稼働していることを確認したり、といったサービスレベルの見える化については、「Systemwalker Service Quality Coordinator」「同 Availability View」で実現する。最後の、システム全体の見える化を担当するのは、「Systemwalker Centric Manager」「同 Desktopシリーズ」「同 Resource Coordinator」の各製品で、これらを利用することで他社製品の構成情報を1つに集約できるほか、運用管理製品を入れずにリモートから監視する機能も提供し、それまで運用監視が行き届いていなかった部分についても対応できるようにしたとする。 もっとも、これら3つの見える化について製品が提供しているのは、あくまでもインフラ管理の部分。新田氏は、「昨今複雑化したシステムでは、実際のアプリケーションがどう動いているかに顧客の関心があるとのことから、今後は、アプリケーションの見える化、ひいてはビジネスの視点からリスク管理や投資効果の判断などをしていけるようにする」考えを示した。アプリケーションの見える化は2008年度末から、ビジネスの見える化については2009年度に提供を開始したいとしている。
なお、CMDBはまだ標準化はされていないものの、富士通ではHPやIBM、MicrosoftなどとともにCMDBfで標準化に取り組んでおり、今回、いち早くドラフト仕様に基づいたCMDBをリリースしている。今後、同じ仕様に基づいた他社製品が登場すれば、それらの間での連携が容易になるとのこと。また現在、CMDBの正式な仕様策定はDMTFへ移管されているが、そこで正式化の際に変更が加えられた場合にも、いち早く取り入れていくとした。 Systemwalker IT Process Master V13.3の価格は180万円（税別）から。富士通ではSystemwalker全般で、今後2年間に200万ライセンスの販売を目標としている。 ■ ＵＲＬ 富士通株式会社 http://jp.fujitsu.com/ ■ 関連記事 ・ 富士通がIT構成情報の統合に関する取り組みを説明、標準化にも注力（2008/02/19）
（ 石井 一志 ）
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