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代表取締役社長の吉田仁志氏
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SAS Institute Japan株式会社は7月9日、インテリジェンスソリューション「SAS Sustainability Management」を発表した。7月25日より提供を開始する。
SAS Sustainability Managementは、企業がサスティナビリティ(持続可能性)戦略を策定し、的確に実行し、洞察と進化を生み出すパフォーマンス管理を実現するもの。ビジネスインテリジェンスの「Enterprise business intelligence」、パフォーマンスマネジメントの「Strategic performance management」、時系列予測の「Econometrics and time series forecasting」、統計分析の「Statistical analysis」、活動基準管理の「Activity-based management」のソリューションが使用される。
同社代表取締役社長の吉田仁志氏は、「サスティナビリティは、将来世代のニーズを満たす力を損なうことなく、現在世代のニーズを満たすこと。企業にとってこのサスティナビリティを実現するためには、従来の経済的側面だけでなく、環境的側面および社会的側面の3つのボトムラインが求められている」と、企業にとってサスティナビリティが最優先の経営課題になっていると説明。「サスティナビリティ経営を実現するには、会社を見通す“見える化”と、トリプルボトムラインの“見える化”が必要。また、将来を予測する“予見力”も求められる。今回発表したSAS Sustainability Managementは、見える化・予見力を備えた製品」と述べた。
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SAS Sustainability Managementの構成内容
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SAS Sustainability Managementは、1)サスティナビリティパフォーマンス管理、2)カーボンモデリング・温室効果ガスエミッション、3)CO2排出権取引リスク分析、4)サスティナビリティに対する組織全体への啓発、といった機能を用意。国際的なガイドラインであるGRI(Global Reporting Initiative)のフレームワークを採用しており、従来の財務情報を主とした企業パフォーマンス管理に、トリプルボトムラインの指標を取り入れられるのが特長。執行役員 ビジネス開発本部長 兼 プロフェッショナルサービス本部長の宮田靖氏は、「CO2の排出量などをダッシュボードでモニタリングが可能。また、相関関係の分析も行える。また、カーボンモデリングでは、直接的なCO2排出量だけでなく、電気利用といった間接的なCO2排出量も含めて換算することが可能で、最終的にはどの製品・どの顧客・どのチャネルで排出されたかを算出できる」としている。
価格は、最小構成時で3000万円から。今年度5社への販売を目標としている。
■ URL
SAS Institute Japan株式会社
http://www.sas.com/offices/asiapacific/japan/
( 福浦 一広 )
2008/07/09 14:35
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