アイログ株式会社は7月17日、環境に配慮したサプライチェーンを実現するソフト「ILOG LogicNet Plus 6.0 XE」を発表した。製品ライセンス価格は1800万円(税別)からで、同日より提供を開始する。
ILOG LogicNet Plus XEは、2007年に同社が買収した米LogicToolsの主力製品。工場、倉庫、配送ラインの最適な数・場所・規模・管轄地域などを判断し、どの製品をどの工場で生産するかを決定することで、戦略的なサプライチェーンネットワークの計画立案を支援する。
新版では、サプライチェーンにおけるCO2排出量を算出し、それと、コスト・配送・サービスレベル間でのシミュレーションを可能にする機能を備えた。このため、CO2削減や原油高騰におけるコスト削減などを喫緊の課題とする、製造・物量・流通・小売業界を主なターゲットとするという。
同機能では、サプライチェーンのネットワーク構成や輸送戦略をシミュレーションする際のCO2排出量を試算することで、コスト、サービスレベル、環境の3点を配慮した意思決定が可能になる。具体的には、工場、倉庫および輸送形態などから、CO2排出量を把握できる「二酸化炭素排出量換算リソース・データ」が搭載されている。自社のCO2排出量を査定し、上限超過を防止するとともに排出権取引で利益を生み出すなど、環境問題における企業目標達成のために効果的という。
また、CO2排出量レベルを算定し、レポートすることが可能になった。このレポートでは、CO2排出量と各種のサプライチェーン活動との関係がGUI上から確認できる。これにより、コストとサービスレベル間のトレードオフのみならず、環境対応に関するトレードオフも評価に加えることができるようになった。
さらにサプライチェーンにおけるCO2排出量の上限を設定する機能も登載。上限を設定することで、サプライチェーンにおいて、排出量の指定制限を超えない低コストなソリューションを選択することが可能になるとのこと。
動作環境は、Windows 2000/XP Professional、Windows Server 2003。価格は1800万円(税別)からで、国内の販売代理店を通じた間接販売により拡販。初年度、5社の販売をめざす。
■ URL
アイログ株式会社
http://www.ilog.co.jp/
プレスリリース
http://www.ilog.co.jp/about/pressrelease/20080717.html
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( 川島 弘之 )
2008/07/17 17:55
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