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Web上で文書の共同レビューが可能な「書けまっせ!!PDF Webサービス」


代表取締役の小林徳滋氏
 アンテナハウス株式会社は7月23日、Web上の文書を複数人でレビューできるSaaS型サービス「書けまっせ!!PDF Webサービス」を発表した。

 同サービスは、Web上にアップロードされたPDF文書やOffice文書に対して、複数人で内容のレビューを行い、テキストやコメント、画像などを張りつけることのできるサービス。文書の査読を共同作業で行えるようになる。

 こうしたサービスは、例えば、アドビが提案する共有サーバーを利用したものや、マイクロソフトが提案するWordの改訂履歴記録を利用したものなど、ほかにも似たようなものが存在する。しかし、代表取締役の小林徳滋氏は「それらは事前作業が多かったり、原本をメールで渡さなくてはならなかったりと、手軽に利用できるものではない」と指摘。そこで、「原本を渡さずともWebブラウザさえあれば利用できて、複数人による共同作業が行えることを趣旨に開発したのが、書けまっせ!!PDF Webサービスである」と説明し、「知る限り、世界初の仕組み」とアピールした。

 利用の流れとしては、まず企業内で選任した管理者ユーザーに、アンテナハウスからサービス利用権が提供される。管理者ユーザーは、文書の作成を行いサーバーにアップロードする「オーナー」(2人まで)と、レビューを行う「レビュア」(10人まで)を登録する。


原本をサーバー上に残しつつ、同時に多数でレビューできる 概略図

文書を作成してアップロード
 オーナーは、作成した文書をアンテナハウスが運営するサーバー上にアップロード。登録されているレビュアの中からレビューを行ってもらうユーザーを任意に選択する。レビュアには、レビュー依頼メールが届く仕組みとなっており、メール中のURLから書けまっせ!!PDF Webサービスにログインし、文書をレビューする。

 レビューの作業としては、Webブラウザから登録された文書を読み込み、テキストボックスやコメント、画像などを必要に応じて入力する流れ。全員のレビューが終わり、オーナーが「レビュー終了」にチェックすると、その旨が再びメールでレビュアに通知され、レビューの1サイクルが完了する。

 オーナーは、レビュー結果をPDFとして保存することが可能。各レビュアが追記したテキストやコメントをすべて出力することも、特定のユーザーが追記した内容のみ出力することもできる。この内容を確認して文書を更新。必要に応じて再度レビューを行ってもらうことができる。


オーナーがレビュー開始すると、レビュアにレビュー依頼メールが届く Webブラウザからレビュー作業 レビュー結果をPDFで保存

 用途としては、文書のレビュー以外にも、施設利用申請書やテストの解答用紙をWeb上にアップロード、レビュアとして施設の見込み利用者や学生を登録する、といった使い方ができる。

 対応OSは、Internet Explorer 6/7、Firefox V2/V3、Safari V3、Opera V9。まずは、パッケージ版「書けまっせ!!PDF3」もしくは「PDFスイート」の登録ユーザーを対象とした特典サービスとして提供する。提供予定期間は、2008年8月4日から2009年7月末まで。

 そのあと商用化する方針。「現在はまだ原始的な機能のみで、機能強化の余地が大いにある」(小林氏)。そこで今後は、テキスト・コメント・画像以外にも、○や□などの図形や文字の取り消し線など、ニーズに応じてレビュアが追記できる要素を増やしたり、文書の変換機能を強化したりし、2008年12月をめどに提供を開始するとのこと。アップロード容量は500MBで、価格は月額制を予定する。



URL
  アンテナハウス株式会社
  http://www.antenna.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.antenna.co.jp/news/KWS10news-20080723.html


( 川島 弘之 )
2008/07/23 16:59

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