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インフォア、プロセス製造業のSCMプランニングを支援する3製品 |
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今回発表された3製品はいずれも、プロセス製造業向け業務ソフトウェアスイート「Infor Process Essentials」のコンポーネント。実行系をつかさどるERPを中核に、倉庫管理、設備管理といった各コンポーネントをすでに国内でも提供していたが、今回、サプライチェーンプランニングの製品が新たに日本語化された。 執行役員 インダストリーソリューション・ビジネスコンサルティング本部 本部長の笹俊文氏は、「例えば飲料水などでは、途中まで同じ製造工程で作られながらも、最後はさまざまに派生する製品構成を持ち、製造のスケジューリングが難しい。また、いかに工場のキャパシティを利用して製品を作っていくか、連産品や副産物をどうするか、といった問題もある」と、プロセス製造業がかかえる問題を指摘。従来、パッケージソフトウェアでは提供できていなかったこれらの課題の解決を、Infor Process Essentialsで支援するとした。 新製品のうち、Infor SCM Demand Planningは、需要・在庫・補充の各計画を1つで提供するソフトウェア。需要予測機能によって顧客ニーズを把握した上で、それを在庫・補充計画に反映し、製品需要を踏まえた在庫の最適化を支援する。インダストリーソリューション・ビジネスコンサルティング本部 ビジネスコンサルティング・マネージャーの酒井ひろみ氏は、その特徴を「それぞれが別モジュールで提供される他社と異なり、一体型ソリューションであるため、高い費用対効果が提供できる」としたほか、迅速な製品供給や厳密な在庫管理が要求される消費財業界などにとっては、各モジュールが一体であることが理にかなっていると説明している。 2つ目のInfor SCM Advanced Plannerは、供給・生産計画を立案するためのソフトウェア。特徴は、「ほかに類を見ないほど、柔軟なモデリングやロジックの作り込みが可能な点」（酒井氏）で、これまでシステム化が困難とされ、Excelなどの表計算ソフトウェアで担当者が管理するしかなかったマスタープランニングの部分を、ほかのシステムと連携した形で、パッケージとして提供できるという。
なお実生産にあたっては、「受注担当者が計画しても原料が調達されていないと工場でものが作れない」（笹氏）ことから、ERPなど基幹システムとの連携が必須。Infor Process EssentialsのERP機能をはじめとするインフォア自身のERP製品や、SAP、Oracleなど他社製品との連携を行える仕組みが用意されているという。 製品の参考価格は、Infor SCM Demand Planningが約2500万円から、同 Advanced Plannerが約2000万円から、同 Advanced Schedulerが約1000万円から。笹氏は、3製品を連携させるともっとも価値が高いとしつつも、現実的に一括しての導入は難しいとの見解を示し、順次置き換えを狙っていくとした。販売目標は、初年度はまず各5社程度。パートナーとの連携も視野に入れつつ、まずは直販で展開していくとのことである。 ■ ＵＲＬ 日本インフォア・グローバル・ソリューションズ株式会社 http://www.infor.jp/
（ 石井 一志 ）
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