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日本オラクル、保守部品の最適な在庫計画を支援するソフトウェア |
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Oracle Service Parts Planningは、製品や設備の保守サポートに必要となる、保守部品の管理を支援するソフトウェア。「サービス部品の需要予測」機能、「サービス部品の補充計画」機能に加えて、サービス計画担当者向けのダッシュボード「サービスプランナーワークベンチ」を用意しており、担当者による最適な計画立案を支援するという。 製品戦略統括本部 アプリケーションビジネス推進本部の岡田行秀シニアディレクターは、「（製品のサプライチェーンと異なる性質を持つ）サービスサプライチェーンはシステム化が難しく、担当者の勘と経験による管理がなされてきたが、在庫切れを起こさないように、各メーカーはかなり多めの在庫を抱えている」と現状を指摘。こうした状況を、Oracle Service Parts Planningをはじめとする同社の製品で打開し、サービスレベルの向上と在庫削減という、本来相反する2つのメリットを企業に提供できるとした。 主要機能のうち、サービス部品の需要予測については、需要管理ソフトウェア「Oracle Demantra」の技術を用いて、統計的で正確な予測を実現するのが特徴。サービスの需要パターンに特有の主要予測手法を用いるほか、断続的・季節的な需要が生じるような特殊な需要パターンにも対応する。さらに、販売台数や故障率など複数の要素を合成することで、出荷実績が十分にない新製品のパーツの需要予測にも対応でき、精度の高い予測を提供するとした。部品点数は100万点規模にも対応可能で、スケーラビリティも十分に確保されているという。 そしてこうした予測をもとに、サービス部品の補充計画機能で、部品補充を最適化するための立案を支援する。サービス部品は必ずしも新品だけを用いるのではなく、故障した部品を修理して再利用することもあり、またどの部品がどの場所に保管されているかも重要な要素になる。また、1つの部品がある製品とは共用できるがある製品には利用できない、といった継承チェーンも考慮する必要がある。この機能では、こうした要素をきちんと踏まえたうえで、できるだけ在庫切れの影響を最小化するような配置計画を立案できるようにする。 そして、計画を立案する担当者に補充と計画に関する一元的なビューを提供するのが、サービスプランナーワークベンチになる。製品戦略統括本部 アプリケーションビジネス推進本部の塚越秀吉部長は、製品のメリットについて、「保守部品は販売する製品とは異なるため、在庫の最適化は必須。一方で最適化しすぎるとショートしてしまうため、そのバランス調整が難しい。最終的には人手で計画を決めることになるが、それを各機能で支援する」と述べている。
なお、Oracle Service Parts Planningの機能は単一で利用することもできるものの、Demantraや、在庫最適化ツールの「Oracle Inventory Optimization」といった計画系の他製品、また実行系製品のOracle EBSなどと組み合わせて用いることで、さらなる効率化を実現できるとのこと。これらの製品とのインテグレーションは標準で行えるようになっている。 ■ ＵＲＬ 日本オラクル株式会社 http://www.oracle.co.jp/ ニュースリリース http://www.oracle.co.jp/news_owa/NEWS/news.news_detail?p_news_code=1889 ■ 関連記事 ・ 日本オラクル、需要管理ソフト「Demantra」でSCMソリューションを強化（2008/03/03）
（ 石井 一志 ）
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