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ディサークル、ユーザビリティを大幅強化したポータル型ワークフロー最新版

導入しやすい製品体系を採用

代表取締役社長の西岡毅氏

POWER EGG 2.0のビジネスモデル

POWER EGG 2.0の開発方針
 ディサークル株式会社は8月6日、ポータル型ワークフローシステムの最新版「POWER EGG 2.0」を8月29日より出荷開始すると発表した。

 POWER EGGは、国産のポータル型ワークフローシステムとして、上場企業や中堅企業向けにワークフロー機能やプッシュ型ポータル機能などを提供し、7月末時点で979社(自治体71団体を含む)、19万8000ライセンスの導入実績をもっている。今回の最新版では、認知心理学に基づいたデザインや操作性により、ユーザビリティを大幅に向上。また、検索機能の拡充、ワークフローエンジンの強化による内部統制への対応強化など、POWER EGGユーザー会を始めとするユーザーからのさまざまな要望を反映させている。

 代表取締役社長の西岡毅氏は、「新製品の開発にあたっては、中堅企業や自治体のユーザー、および販売パートナーからのニーズに対応するとともに、Web 2.0対応が本格化するIT市場の動向、さらにはワークフロー機能の強化を進める他社製品の動向をとらえながら、本当に使いこなせるグループウェア/ワークフロー製品を目指した。そして、ユーザビリティ改善による利活用促進とナレッジポイントによる運用の見える化を図ることで、従来製品では難しかった全社での運用活性・定着化を実現していく」と述べている。

 POWER EGG 2.0の大きな機能強化ポイントは、1)ポータル、2)ユーザビリティ、3)エンジンの3点。ポータルの強化では、情報の埋没を防ぎ必要な情報に気づかせるプッシュ型の情報配信を実現。また、「全社ポータル」「部門ポータル」「個人ポータル」の3階層と、各タブに未読件数を表示する2.5次元ポータルによって、多くの情報を効果的に集約し、見やすく配置できるようにしている。

 ユーザビリティでは、認知心理学に基づいて統一された画面設計により、PCリテラシに左右されず、使えば使うほど手になじむような操作環境を実現。検索機能を拡充することで、容易に目的の情報にたどりつける環境を提供するとともに、Web 2.0の考え方の1つである参加型双方向性を導入し、コンテンツに対して評価/コメントの入力と、アクセス数/ポイントの表示が可能となった。さらに、セキュアリンク機能によって、POWER EGG内情報がURLリンク可能になり、情報参照者の検索負荷を軽減する。

 エンジンについては、内部統制要求事項への対応を強化。複数の組織図を発令時別に世代管理することができ、組織変更に柔軟に対応することが可能となった。また、組織図マスタとの連動により、役職・役割に応じた決裁ルートやアクセス制御を行うことができる。このほか、フォルダ型ファイル管理機能、POWER EGG V1.xのレポート機能を社内メールとして活用できる機能、システム部門の負荷を軽減する権限委譲機能などを備えている。


カフェテリア方式による製品体系
 またPOWER EGG 2.0では、導入しやすいカフェテリア方式の製品体系を採用。「ベースシステム」をコアに、「グループウェア」「汎用申請ワークフロー」「経費精算ワークフロー」「ファイル管理」「SFA」といった各種コンポーネントから必要な機能だけを選択して購入することが可能となった。

 西岡氏は、新製品の販売戦略について、「従来までは、オールインワンパッケージで、基幹システムと連携した高付加価値のSI型販売モデルを中心に展開してきたが、今回の新製品では、低コストでさらに導入しやすいカフェテリア方式の製品体系を整備した。これにより、単体ソリューションを中心としたNI型販売モデルを積極展開し、販売量の増加を目指す。また、既存1000社へのアップグレード提案を推進するほか、新たにメーカー系SaaSパートナープログラムに参画するなど、SaaSビジネスにも取り組んでいく」との方針を示した。今後3年間で、470社11万ライセンスの販売を目標にしている。

 1ライセンスあたりの価格は、「ベースシステム」が8000円、「グループウェア」が2000円、「汎用申請ワークフロー」が6000円、「経費精算ワークフロー」が4000円、「ファイル管理」が2000円、「SFA」が6000円。このうち、「SFA」は10月末の出荷を予定しており、同時期に「POWER EGG V1.x」からのデータ移行ツールも提供する予定。



URL
  ディサークル株式会社
  http://www.d-circle.com/


( 唐沢 正和 )
2008/08/06 16:40

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