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営業統括本部 本部長の岩澤利典氏
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ユニファイドコミュニケーション事業部 事業部長の上村譲氏
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AT&Tジャパン株式会社は8月7日、Web会議システム「AT&T Connect」の国内販売を開始したと発表した。
AT&T Connectは、旧Interwise社の「Interwise Connect」をリブランドした製品。同製品を提供する背景について、同社営業統括本部 本部長の岩澤利典氏は、「企業活動のマルチナショナル化により、コミュニケーションの範囲が広くなっている。それに伴い、各国の法人をまたいだ組織形態なども生まれてきている。こうした環境の変化により、従来型のコミュニケーションだけでは不十分になってきている」と指摘。対面でのコミュニケーションと電話・メールでのコミュニケーションの間を埋める方法として、テレプレゼンスやビデオチャットなどのコミュニケーションに注目が集まっているとした。
今回発表したAT&T Connectは、ビデオチャットをベースとしたWeb会議システム。テレプレゼンスと異なり、既存のPCやネットワークをそのまま利用できるのが特長。同社ユニファイドコミュニケーション事業部 事業部長の上村譲氏は、「AT&T Connectにはさまざまなコミュニケーション方法が用意されているが、1つのクライアントソフトで利用できるなど、簡単操作が特長。また、平均使用帯域は35Kbpsと回線への負荷を軽減しているのも特長となっている。拡張性も高く、1万人の同時接続に対応。また、セキュアな接続も実現している」と、手軽に利用できる製品であるとした。
用意されているコミュニケーションモードは6つ。1対1での面接に適した「iメンタリング」、打ち合わせなどの用途に適した「iミーティング」、最大300名が接続可能な遠隔トレーニング向け「iクラス」、最大1500名が接続可能な遠隔セミナー向け「iセミナー」、最大1万名が接続可能な大規模セミナー向け「iキャスト」、各イベント記録をオンデマンドで再生する「オンデマンド」が用意されている。
利用に際しては、Webカメラやヘッドセットなどが必要だが、既存のPBXとIPゲートウェイ装置を接続することで、電話からのアクセスにも対応。「電話からのアクセスに対応した製品もあるが、その場合参加者すべてが電話を使わないといけないなどの制約がある。AT&T Connectでは、サービスを統合しているため、ヘッドセットを使っていたり、電話を使っていたりとさまざまな方法で参加が可能」(上村氏)と、柔軟な運用にも対応していると説明する。
サーバーも冗長化構成を採用しているため、あるサーバーがダウンしても他のサーバーに接続することでイベントを続行することが可能。また、複数サーバーを利用した負荷分散にも対応している。「システム管理者の方が気にされるのが、拠点間での通信時の帯域使用だが、AT&T Connectでは、1つの会議で1人分の帯域を使用するだけなので、拠点間の回線への負荷は非常に軽いのが特長」(上村氏)としている。
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AT&T Connectの基本画面
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ビデオでの会話だけでなく、チャットも可能
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アプリケーションを共有しながらの会議もできる
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AT&T Connectは、自社ネットワーク上にサーバーを設置するオンサイト型、同社データセンター上のサーバーを利用するASP型、双方を併用するハイブリッド型などさまざまな運用形態に対応。利用料は、年間利用料とパーペチュアルライセンス(一括買取)を用意。パーペチュアルライセンスの場合、100ユーザー利用時で1ユーザーあたり5万円。なお、パーペチュアルライセンスは、オンサイト型・ASP型ともに同じ価格で、サーバー利用料やASP利用料などは別途かからない。
■ URL
AT&Tジャパン株式会社
http://www.jp.att.com/
( 福浦 一広 )
2008/08/07 16:47
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