日本電気株式会社は8月18日、ITサービスマネジメントの国際規格「ISO20000」の認証を短期間、低コストで取得する支援サービス「NetSociety for ITSM」を発表した。同日より販売を開始する。
ITサービスマネジメントの国際規格であるISO20000は、ITサービスを提供するすべての組織に適用されるマネジメントシステム規格。ITILをもとに作成した英国の国家規格BS15000を国際標準化した規格で、日本国内では日本情報処理開発協会(JIPDEC)がITSMS適合性評価制度として認定を行っている。国際標準に準拠したITサービス運用の提供が可能になるのが特長だが、規格が抽象的で解釈に時間がかかることや、審査準備が膨大で高コストな点が課題となっている。
今回発表されたNetSociety for ITSMは、集合型研修とSaaSで提供される標準ITSMコンテンツを活用することで、ISO20000の認証を短期間・低コストで取得する支援を行うもの。同社が培ったITILやISO20000認証取得・運用のノウハウをコンテンツとして利用できるのが特長。また、コンサルタントの指導を受けながら適用することで、短期間での構築が可能。そのほか、複数企業が標準モデルを前提にインターネット経由にて団体で審査を受ける「団体ネット審査」を活用することで、ISO20000認証取得・維持審査費用の低減も可能としている。
価格は、ITSM導入支援サービスが432万円(税別)から、ITSM運用支援サービスが74万円(税別)から。同社では、今後3年間で500社への販売を目指すとしている。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0808/1801.html
( 福浦 一広 )
2008/08/18 16:50
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