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マイクロソフト、Windows Home Server日本語版を発表－企業利用も可能 |
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WHSは、Windows Server 2003をベースに、共有フォルダ、PCのバックアップ、セキュリティ状態の管理、リモートアクセスといった機能が用意されたSOHO・家庭向けのサーバー製品。ホームサーバーを提供する理由について、同社サーバープラットフォームビジネス本部 本部長 業務執行役員の五十嵐光喜氏は、「写真やビデオ、音楽などがデジタル化して便利になったものの、個々のPCに保存されたままになるなど、管理の方法がばらばら。気になりつつも正しくバックアップできていないのが現状だ。こうしたニーズに対応するのが、今回発表したWHSになる」と説明する。 ファイル共有では、ビデオ、写真、文書などカテゴリーごとに保存可能。保存されたファイルはWindows Media PlayerやXboxなどから再生することもできる。また、アドインの利用でDLNA対応機器での再生にも対応する。 自動バックアップは、クライアントPCのHDDイメージをOSを含めてすべてバックアップできるのが特長。クライアントPCのバックアップは、初回のみフルバックアップを行い、以後は差分バックアップを実行。クライアントPCの電源がオフであっても、自動的に電源をオンにしバックアップ終了後にオフにすることもできる。最大10台のクライアントPCに対応しており、企業での利用にも対応している。リストアに関しても、バックアップしたファイルをフォルダで表示できるので、直感的な操作も可能。 セキュリティ管理機能としては、クライアントPCのウイルス対策ソフトの状態や、ファイアウォールの状態のチェック機能を用意。WHSから設定変更を行うことはできないものの、各PCの状態を一覧で確認することが可能だ。 また、家庭での利用を想定し、ディスク管理は非常にシンプルになっている。WHSでは、新しいファイルシステムとしてドライブエクステンダーを採用。このドライブエクステンダーは、複数のディスクを1つの論理ディスクとしてまとめてみせる技術で、SATAやSCSI、USB接続などインターフェイスの違いのほか、ディスクサイズの違いも関係なくすべて利用できるのが特長。WHSに登録するだけで、すべて1つのディスクとして利用することができる。ファイルの保護機能としては、複製（ミラーリング）のみ採用。この複製はフォルダ単位で設定できる。 そのほか、Windows Liveカスタムドメインを利用して、外部ネットワークからアクセスできる機能も用意。Webブラウザ経由でWHSにアクセス可能で、共有フォルダのほか、クライアントPCへのリモートアクセスも行える。ダイナミックDNSに対応しているので、固定IPを使っていない環境でも利用できるのが特長となっている。
発表会には、マウスコンピューターおよびエプソンダイレクトの代表も出席。それぞれWHS対応製品を出荷することをアナウンスした。
五十嵐氏は、「1年前にWHSの英語版を発表したが、コミュニティも立ち上がり利用も進んでいる。とはいえ、ちゃんとした日本語版がほしいという声は多く、今回の製品でこうした声に応えられる」と紹介。「2台以上のPCを所有する420万世帯に対して、ホームサーバー市場を創出していきたい」と述べた。 ■ ＵＲＬ マイクロソフト株式会社 http://www.microsoft.com/japan/ プレスリリース http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3503 Microsoft Windows Home Server http://www.microsoft.com/japan/WindowsHomeServer
（ 福浦 一広 ）
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