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日本オラクル、「マネジメント・エクセレンス」実現を支援するEPM製品群 |
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従来、企業では競争力を強化するため、ERPなどの、フロント業務を標準化・改善する「オペレーショナル・エクセレンス」ソリューションを導入してきた。しかし、企業を取り巻く環境が劇的に変化している現在では、「オペレーショナル・エクセレンスだけでは競争上の優位性を保てなくなってきている」（常務執行役員 製品戦略統括本部長の三澤智光氏）という。三澤氏はさらに、技術力や開発力では世界で戦える力を持ちながら、マネジメントや会計監査といった項目では、グローバルの競争力が比較的低いという日本企業の特性に触れ、「マネジメントをどう強くするかを考えなければ取り残されてしまう」と警告する。 そうした中で今回、日本オラクルが投入するEPM（エンタープライズ・パフォーマンス・マネジメント：統合業績管理）ソリューションのOracle EPM Systemは、マネジメント・エクセレンスを実現するための、包括的な経営管理を提供する製品である。従来の業績管理では、事業計画の立案と遂行を、Excelなどのスプレッドシートを用いて管理していたというが、三澤氏は「正確な数値と予測に基づいた経営管理が必要」という点を強調。日本オラクルは、Strategy to Successというフレームワークに基づいて全体をカバーするソリューションを提供するとした。 具体的には、事業計画やビジネス遂行といった部分はもちろん、自社を取り巻くステークホルダーや市場を見極めた上で、シナリオ分析やシミュレーションを行う製品を用意する。また、さまざまなデータソースやアプリケーションと連携するために、オープン製を重視。さらに、Oracle EPM Systemの製品間連携やERPとの統合、また可視化において重要となるBI製品との統合も図られており、十分な効果を発揮できるようにしているとのこと。
また、連結会計を支援するデータ連携ツール「Oracle Hyperion Financial Data Quality Management」も新たに提供され、子会社での連結情報収集を自動化することにより、効率化、正確性向上が実現するとアピール。さらに今回は、共通インターフェイス「EPM Workspace」、統合管理ツール「EPM Architect」の導入も行われ、ユーザビリティの向上も図られている。 なお、日本オラクルがこうしたEPM製品に注力するのは、関連する市場の拡大が期待できるからだという。すでに販売しているEPM製品は、国内でも多くの企業へ導入されているものの、部門での導入も多いため、同社は、これを全社レベルやグループ企業への導入拡大を働きかけていく考え。加えて、Oracle EBSやSAPなど、すでにERPを導入しているユーザーへの働きかけも強めていくほか、「マネジメント・エクセレンスを実現するには、業務最適化がどうしても必要。さらにその下の層で、経営に即した基盤整備も必要になる」（三澤氏）ことから、ERPやミドルウェアなど、それら以外の製品へ波及する効果にも期待しているとした。 ■ ＵＲＬ 日本オラクル株式会社 http://www.oracle.co.jp/ ニュースリリース http://www.oracle.co.jp/news_owa/NEWS/news.news_detail?p_news_code=1899 ■ 関連記事 ・ 日本オラクル、Oracle|Hyperion EPM Systemを中核にEPM分野を積極的に推進（2008/02/28） ・ 日本オラクル、米本社のEPM戦略説明会をWebキャストで紹介（2008/07/28）
（ 石井 一志 ）
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