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Java EEフレームワークの新版「JBoss Seam 2.0」、各種技術との連携が容易に


 レッドハット株式会社は8月27日、Java EEアプリケーション開発の生産性を高めるフレームワーク製品の新版「JBoss Seam 2.0」を発表した。J2EE/Java EEアプリケーションサーバー製品の新版「JBoss Enterprise Application Platform 4.3 FP01」に含まれ、既存ユーザーや今後新規に契約するユーザーは無償で利用可能。バイナリコードとソースコードは、カスタマーサポートポータルからダウンロード可能で、9月上旬から提供を開始する。

 JBoss Seamは、JSF(JavaServer Faces)、EJB3(Enterprise JavaBeans 3.0)をシームレスに結合する「のり」の役割を果たすJava EE次世代フレームワーク製品。新版ではJBoss Enterprise Application Platformに加え、新たにSOAベースのシステム構築を実現するサービス統合基盤「JBoss Enterprise SOA Platform」に含まれる「JBoss jBPM」「JBoss Rules」「Hibernate」といった各種コンポーネントとの連携に対応した。

 同時に、Ajaxコンポーネント「RichFaces 3.1」との連携を完全にサポートしたほか、Webサービスとの連携機能を新たに実装した。この連携機能により、WebサービスクライアントとJBoss Seamコンポーネントの会話状態を簡単に維持できるようになるため、Webサービスを利用するアプリケーション開発者は多くの手間を省けるという。

 JBoss Seam 2.0を利用することで、Web 2.0アプリケーションからSOA技術まで、Java EEをベースとしたアプリケーション開発の生産性が大幅に向上するとのこと。

 なお、JBoss Seam 2.0に組み込まれた仕様の多くは、次世代の「Java EE 6」の標準仕様「JSR-299(Web Beans)」として盛り込まれた。従って、アプリケーション開発者はJBoss Seam 2.0を使うことで、Java EE 6に向けたアプリケーションの標準開発手法を早期に取り込むことができるという。



URL
  レッドハット株式会社
  http://www.jp.redhat.com/
  JBoss Seam
  http://www.jp.redhat.com/jboss/middleware/seam/

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  ・ レッドハット、日本のSOAに“革命”を起こす「JBoss Enterprise SOA Platform」(2008/02/28)


( 川島 弘之 )
2008/08/27 14:17

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