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グーグル、YouTubeのインフラ技術を採用した企業向けビデオ共有アプリ


エンタープライズセールスマネージャーの大須賀利一氏

Google Video for businessの特長
 グーグル株式会社は9月8日、9月3日に公開された「Google Video for business」に関する記者向け説明会を開催した。

 Google Video for businessは、同社が提供している企業向けSaaSサービス「Google Apps Premier Edition」の1アプリケーションとして公開されたビデオ共有機能。同社エンタープライズセールスマネージャーの大須賀利一氏は、「PCにWebカメラが標準搭載されたり、携帯電話にビデオ機能が搭載されているなど、ビデオを作成する環境は整っている。YouTubeなどのサービスが提供されているコンシューマに対して、企業ではストリーミングサーバーを用意したり、ストレージを整備しなければいけないなどの制約もあり、まだまだビデオの普及が進んでいない。こうした現状に対して、Google Apps Premier Editionの1アプリケーションとしてビデオ共有機能を提供する」とした。

 Google Video for businessは、YouTubeのインフラをベースに作られたSaaSサービス。Google Apps Premier Editionのユーザーであれば、追加料金なしで利用できるのが特長。1アカウントあたり、3GBのストレージが用意されており、アクセス数の制限などは設けていない。また、Google Docsなどで提供されているアクセス権限の設定も可能なので、利用シーンに応じてビデオの公開・非公開といった設定も容易に行える。

 ビデオを公開するには、共有したいビデオを選択し、タイトルやビデオの説明、共有したいユーザーを指定するだけとシンプルなものになっている。公開するビデオは、ダウンロードできるように設定することも可能。


Google Video for businessの画面 ビデオの公開は、タイトル、説明などを入力し、公開するビデオを選択するだけとシンプル 企業トップのメッセージを公開するなど社内コミュニケーションツールとして利用できるとしている

 Google Apps Premier Editionの価格は、100アカウント以上の利用時で、年間6000円/アカウント。なお、Google Video for businessは現在英語UIのみ公開されているが、年内にも日本語UIに対応する予定。



URL
  グーグル株式会社
  http://www.google.co.jp/
  Google Apps Premier Edition
  http://www.google.com/a/help/intl/ja/admins/premier.html
  Google Enterprise Japan公式ブログ-Google Video for businessの紹介
  http://googleenterprise-ja.blogspot.com/2008/09/google-video-for-business.html


( 福浦 一広 )
2008/09/08 12:45

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