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チェプロ、カスタム帳票作成サービスを低価格で提供


Play@とPlay@Liteの比較
 株式会社チェプロは9月9日、低価格の帳票作成サービス「Play@Lite(プレイアライト)」を本日より提供開始すると発表した。

 新サービスは、2006年から同社が販売している帳票開発・運用ツール「Play@(プレイア)」のユーザー向けに提供していた帳票作成サービスを機能限定で提供するもの。これにより、カスタム帳票作成のために帳票開発ツールを購入する必要がなくなり、作成された帳票は、ライセンスフリーで提供されるPlay@Liteモジュールをインストールすることで、独自形式のビューワによって閲覧、印刷、PDF出力、CSV出力が可能となる。

 Play@Liteモジュールは、組込実行モジュール(印刷制御エンジン)、定義実行モジュール(帳票およびDB制御)、インポートモジュール(各定義情報をインポート制御)の3つで構成される。システムに組み込む必要はなく、独立してデータベースへのデータ参照を行うため、既存システムのカスタマイズや改良は一切不要。これにより、既存システムのカスタマイズによって発生するシステムバージョンアップの凍結を回避できるとともに、社内で異なったシステムを運用している場合でも、異なったシステムのデータベースをまとめて帳票作成することができる。


福田玲二社長

Play@Liteサービスのビジネスプロセス
 新サービスのビジネスプロセスについて福田玲二社長は、「このサービスでは、顧客からのカスタム帳票作成依頼を当社が受け付け、Play@を利用して要望に沿った帳票を作成する。そして、作成したカスタム帳票のレポート定義ファイル、DBファイル、Play@モジュールなどをまとめたインストーラをメールで配布する。顧客がインストーラをクリックすると帳票出力ショートカットがデスクトップ上に作成され、そのショートカットをクリックするだけで、簡単にカスタム帳票を活用することができる」と説明した。

 提供されるカスタム帳票は、Play@の独自技術によって、罫線の種類や文字サイズ、配置といった日本特有のニーズを満たすデザイン品質と印刷品質、軽量なファイルサイズ、高速表示、高速印字を実現しており、中堅・中小企業の業務効率向上を支援する。

 Play@Liteサービスの利用料金(税別)は、Play@Liteモジュールのライセンス費用が無料で、保守費用が1社あたり年間3万9800円。カスタム帳票の作成価格は、帳票仕様の定義によって4レベルに分かれており、レベルAが5万円、レベルBが8万円、レベルCが12万円、レベルDが15万円と低価格に設定している。

 なお、同サービスで作成した帳票に対して、Web閲覧やセキュリティ管理が必要になった場合、また自社で帳票作成・デザイン変更を行いたい場合は、帳票資産はそのままでPlay@へのアップグレードも可能。Play@の帳票作成ライセンスは、3ユーザーで39万8000円から。

 今後の販売戦略について福田社長は、「Play@Liteサービスの開始にあわせて帳票問題に関するソリューションセミナーを開催し、Play@体験版を配布するなど、市場開拓を図っていく。また、営業人員も強化し、今年度は4人、2009年度は6人、2010年度には9人まで増強する。このほかに、パートナー専任営業を配置し、パートナーとの共同マーケティング活動と営業活動をさらに強化していく」方針を述べた。

 同社では、今年度、Play@Liteサービスで50社、帳票200枚の導入、Play@で60社の受注を見込んでいる。さらに、2009年度はPlay@Liteサービスで100社、Play@で70社、2010年度はPlay@Liteサービスで120社、Play@で100社を見込んでおり、今後3年間で合計500社の受注を目標にしている。



URL
  株式会社チェプロ
  http://www.chepro.co.jp/
  プレスリリース(PDF)
  http://www.chepro.co.jp/news/pdf080909/080909.pdf


( 唐沢 正和 )
2008/09/09 18:06

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