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サイバーテック、RDBしか知らない人に最適なXMLDBの低価格開発者ライセンス


 株式会社サイバーテックは9月10日、XMLデータベース「NeoCoreXMS」の開発ライセンスを発表した。あわせて、パートナー制度を刷新することも発表した。

 NeoCoreXMSは、米Xpriori社が開発したXML専用のデータベース製品。XML形式のデータであればスキーマなしに柔軟に格納できるため、データベース設計が不要となるのが特長。2002年11月より三井物産が取り扱いを開始し、2007年4月から三井物産セキュアディレクション株式会社が国内総代理店として販売を行ってきたが、2007年10月にサイバーテックに譲渡。現在は、サイバーテックが国内総販売代理店となっている。

 今回発表された開発ライセンスは、開発・検証・保守を目的にNeoCoreXMSの全機能を利用できるライセンス。使用期限は1年間となっている。

 同社取締役 営業本部プロダクト事業統括の小野雅史氏は、「NeoCoreXMSは、250万円以上という価格設定の標準ライセンスと、30日間利用可能な評価ライセンスの2つのライセンスが用意されている。しかし、このライセンス形態のままでは、SIerなどが自社で開発用途に使う適切なライセンスが用意されていなかった」と、開発用途に適したライセンスがなかったと指摘。「今回、1年間の使用制限を設けた開発向けのライセンスを用意することで、これまでXMLデータベースに接する機会が少なかったSIerやプロダクトベンダーの利用機会を増やしたい」と述べた。

 価格は、1CPUあたり9万8000円(税別)。同社では、初年度約500ライセンスの販売を目標としている。


代表取締役社長の橋元賢次氏
 あわせて発表された新パートナー制度は、既存パートナーの活性化とNeoCoreビジネス参画のためのすそ野拡大を目指して一新するもの。販売実績に応じて、ゴールド・シルバー・ブロンズの3つにカテゴリー化する。特徴的なのは、ブロンズパートナー。「ブロンズは、NeoCoreXMSの開発ライセンスの購入と販売代理店契約の締結のみで販売パートナーとして活動できるもの。XMLを得意とする開発会社や、NeoCore接続用の自社プロダクトを持つ会社などが利用しやすいパートナー制度となっている。これにより、NeoCoreXMSと連携するミドルウェアが増えることを期待している」(小野氏)と、新パートナー制度の狙いを説明する。

 同社代表取締役社長の橋元賢次氏は、「リレーショナルデータベースに詳しい方は、XMLデータベースに対して懐疑的。これまで、価格の面など試す機会が少なかったことも影響しているとおもわれるので、今回の開発ライセンスにより、多くの方にXMLデータベースでシステムを開発してみていただきたい。そういう意味でも、開発ライセンスはリレーショナルデータベースしか知らない人に最適なライセンスといえる」と、既存のデータベース開発者にとって試しやすいライセンスであると強調した。



URL
  株式会社サイバーテック
  http://www.cybertech.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.cybertech.co.jp/xml/press/post_94.php

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( 福浦 一広 )
2008/09/10 18:45

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