日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は9月18日、UNIX OS「HP-UX 11i v3」において、「同 Update 3」を発表した。パフォーマンスやセキュリティ、管理性、保守性などを強化しているという。また今回は同時に、仮想化機能を強化する「HP Integrity Virtual Machines 4.0」(以下、Integrity VM 4.0)も発表された。いずれも、10月1日より出荷を開始する。
HP-UX 11i v3は2007年の4月に出荷開始されたUNIX OSで、Update 1/2を通じてカーネルを中心に性能を強化し、信頼性や管理性、保守性などを継続的に機能強化してきた。今回提供されるUpdate 3では、メモリやカーネルの処理性能を最適化する技術「Locality Optimized Resource Alignment」を用いた性能の自動最適化を実現。また、CPUの消費電力制御機能による省電力性能、ファイルシステムの暗号化性能などが向上している。
加えて、Integrity VM 4.0を利用すると、仮想化機能をさらに強化できる。具体的には、高速化I/O技術によってIOPS性能を最大1.6倍に向上でき、I/O関連のCPUオーバーヘッドを最大65%低減するという。さらに、ゲストOSに割り当て可能な仮想CPUの最大数を、従来の倍となる8つへ拡大できるとのこと。
価格は、HP-UX 11i v3(Update 3対応版)が17万7450円から、Integrity VM 4.0が31万5000円から。
■ URL
日本ヒューレット・パッカード株式会社
http://www.hp.com/jp/
ニュースリリース
http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2008/fy08-174.html
( 石井 一志 )
2008/09/18 11:27
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